【国内試乗】ハイブリッドとガソリンのキャラ違いも魅力のひとつ「ホンダ・フリード」

8年ぶりのフルモデルチェンジということもあり、5月にHPで先行公開されて以来、全国の展示会では大人気を博しているというホンダ・フリード。待望のe:HEV搭載などトピックも盛りだくさんだがその進化をまずはクローズドコースでチェックした。

エアーとクロスターの2タイプがラインナップ

“ちょうどいいホンダ”のキャッチコピーでおなじみのフリードが3代目へと進化。6月中旬の正式発表前にクローズドコ—スで試乗する機会を得た。

スムーズなボディラインが特徴の「エアー」に対し、「クロスター」はフェンダーアーチや前後バンパーなどに、力強くタフなイメージのパーツが施されている。

新型フリードでは、従来型は追加モデルであった「クロスター」を当初からラインナップし、「エアー」との2タイプとして、キャラクターを明確に分けたことがトピックのひとつ。両タイプともに3列シート仕様としたのに加え、クロスターでは2列シート仕様も選択可能となっている。

水平基調でシンプルなデザインのコクピットは前方の視界も良好。

注目のパワートレインには、1.5Lアトキンソンサイクルエンジンに2モーター内蔵電気式CVTを組み合わせたハイブリッドシステム「e:HEV」を新たに搭載。また最高出力118ps、最大トルク142Nmを発生する1.5L直4にCVTを組み合わせたガソリンモデルも用意されている。

シートは写真の3列6人乗りと7人乗りのほか、クロスターでは、2列5人乗りも選択が可能となっている。

まずはe:HEVから試乗したが、走り始めてすぐに気づいたのが静かで上質な乗り味になったことだ。アクセルを深く踏み込んでエンジンが始動した際もスムーズで、途中凹凸がある路面を通過した際にも、衝撃をうまくいなしてくれて快適。ハンドリングも素直で、思った通りのラインをトレースしてコーナーを抜けていける。

次に乗ったガソリンモデルは、e:HEVより重量が軽いことによる軽快感が際立っていた。エンジンはサウンドこそやや気になるものの、レスポンスも良好でミニバンであることを感じさせないスポーティな走りが楽しめる。これまでは価格が安いことから、エンジン車を選択する傾向があったというが、軽快な走りが好みなら、ガソリンモデルを積極的に選んでもいいと思える仕上がりであった。

スタイリッシュでクリーンなスタイリングにモダンなインテリア、ユーティリティも一層進化したフリード。今回もベストセラーモデルなるのは間違いないだろう。

ラゲッジスペースは、3列目シートの収納時に跳ね上げ位置を低くかつ手前とすることで、見た目と使い勝手を両立している。

問い合わせ先=本田技研工業 TEL0120-112-010

フォト=本田技研工業 ルボラン2024年8月号より転載

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