良キットだからこそ可能なストック戻し
アオシマ製プラモデルのナイト2000から、そのベースとなった1982年型ポンティアック・ファイアーバード・トランザムを制作してみようという連載、第7回である。前回はついに完成まで到達しつつも、その全体像はお見せしないままであったので、今回はじっくりと、画像のギャラリーからご覧いただきたい。
【画像26枚】まさに眼福の華麗なフィニッシュを味わい、その工作を振り返る!
以前の回でもお伝えしているが、実車についてあらためて簡単に振り返っておくと、この三代目ファイアーバードの中でも1982年型は最初の年式にあたる。グレード構成としてはベースのファイアーバード、ラグジュアリーなファイアーバードS/E、そしてパフォーマンスモデルのファイアーバード・トランザムという3モデルがあった。特徴的な左右2分割グリルのフロント周りは1985年型でデザイン変更されており、この見た目のファイアーバードは1984年型までの3年間のモデルということになる。
アオシマ製プラモデルの1/24スケールのナイト2000は、ベースである1982年型トランザムを元とした再現がされており、エクステリアやコクピットなどについては、劇中の車両と同じモディファイがされているものの、それ以外はかなり正確にトランザムがモデライズされている。そこで、このキットをベースにすこしの改造を加えれば、ストック(ノーマル)のトランザムが作れるのではないか、というのが今回の作例のポイントであった。
改造箇所は少なくないが多くもない、充分に挑戦可能な内容
外観については何と言っても、ナイト2000独自の形状となったフロント周りを改修する必要がある。これについては、延長されたフロントバンパー先端を切り落とし、プラ板で塞いだうえでノーマルの形状を造形、グリルなどを追加した。他に、後輪のアクスル位置を後方へ微妙にずらしているが、これはキットのままではちょっと前寄りすぎたためである。また、目立たない部分ではあるが、フロントバンパー下のアンダーガードとスポイラーがシーズンⅣ仕様のキット(制作に使用したもの)では省略されているので、これもプラ板で自作し、取り付けている。これはシーズンⅠ仕様であれば不要な工作であった。
コクピットでは、大幅にモディファイされたダッシュボードをプラ板工作によってストックの形状へと戻しており、ステアリングホイールやコラムなどもジャンクパーツやプラ材によって自作。シートやドアトリムなどはキットのままで問題ないが(ということはつまりナイト2000ではトランザムのままだったということ)、シートベルトが非常に目立つ要素であるので、これをプラ板工作によって再現してある。シャシー裏面もトランザムの様子がしっかりと再現されているので、前述のアンダーガード/スポイラー以外はキットのままだ。
ボディカラーは、ストックのカラーの中からレッドをチョイス、この色は実車カラーのうちスペクトラ・レッドと思われるが、作例ではMr.カラーのレッドとマルーンにて混色、その濃厚な色調を表現した。ボディ各部にあしらわれているファイアーバードのマークや車名ロゴは、デカールを起こして再現している。
以上のような工作は、決して難しいものではないので、この連載の記述(今回を除く、前回・第6回まで)を参考に、同様の改造に挑んでみていただければ幸いである。
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