911 GT3 RSとタイカン・ターボSは、ブッダ・インターナショナル・サーキット最速の市販車、市販EVに! サーキット記録も更新の快挙
ポルシェと雑誌『オートカー・インディア』は、印デリー近郊の「ブッダ・インターナショナル・サーキット (BIC)」で、それぞれ市販車と市販EVのラップ新記録を2つ樹立した。記録を樹立したのは「ポルシェ911 GT3 RS」と、インド初のF1ドライバーであるナレイン・カーティケヤン氏が運転した「タイカン・ターボS」だ。ラップタイムは、FIAに加盟するインドのモータースポーツ団体「インドモータースポーツクラブ連盟 (FMSCI)」によって検証された。
GT3 RSをドライブした元F1スターであるナレイン・カーティケヤン氏は、自身が2019年に「911 GT2 RS」で記録した2m00.266秒という従来の記録を更新し、1m59.854秒というラップタイムを新たに記録した。この新記録により、ポルシェ911 GT3 RSはブッダ・インターナショナル・サーキット最速の市販車となり、サーキットを2分以内で周回した唯一のクルマとなった。
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ストレートで250km/hを超えるスピードを記録した911 GT3 RSの新記録は、シュトゥットガルトを拠点とするポルシェブランドの、輝かしい功績のリストにその名を刻むものとなった。
525PSの992型911 GT3 RSは、ポルシェの4.0リッター自然吸気フラット6エンジンを搭載する[燃料消費量*複合値(WLTP)13.4L/100km、CO2排出量*複合値(WLTP)305g/km]。究極のロードゴーイングサーキットカーと謳われるGT3 RSは、エアロダイナミクス、特にコーナーでのグリップを向上させるダウンフォースの追加と、ステアリングの簡単な操作による数度のアジャスタビリティーに重点を置くことで、その速さも実現している。
「サーキットの後方セクションではGT3 RSが本領を発揮し、ロングDや高速コーナーではGT2 RSよりも時速20~25kmは速いはずだ。だからタイムを大きく稼ぐことができた。このサーキットの武器を運転するのは素晴らしい経験だよ。私はポルシェの大ファンで、彼らはこのクルマで素晴らしい仕事をしてくれた」とカーティケヤン氏は語った。
GT3 RSのほかに、タイカン・ターボSもラップレコードを更新、BICを周回する市販EVとしては最速となった。タイカン・ターボSは、4輪に電力を供給するツイン電気モーターを搭載し、最高出力750PS、最大トルク1,050Nmを発生する[電力消費量*複合値(WLTP)23.4-22.0kWh/100km、CO2排出量*複合値(WLTP)0g/km、電気航続距離*複合値(WLTP)440-467km、市街地での電気航続距離*(WLTP)524-570km]。
カーティケヤン氏が運転する、この4ドアスポーツラグジュアリーEVもBICにアタックし、2m10秒313という素晴らしいラップタイムを記録した。タイカン・ターボSでのカーティケヤン氏のラップの後、元F1スターはEVの有望な未来が見えたという。
「こんなに加速が速いなんて信じられない。ステアリングも素晴らしい。とても正確で、素晴らしいフィードバックがあるから、コース上に正確にクルマを置くことができる。いま、EVを運転するのがとても楽しくなっているし、このタイカン・ターボSのようなクルマの楽しさは、まさにそこにある。パフォーマンスEVには明るい未来があると思うよ」とカーティケヤン氏。
911GT3RSとタイカン ターボSによって、ポルシェはポルシェ本来のDNAを強調した。伝統的な内燃機関車(ICE)とバッテリー電気自動車(BEV)の両分野で比類ない実力を発揮したことで、ポルシェはインドで最も速い自動車ブランドとしての地位を確固たるものとし、市街地でもレーストラックでも卓越した走りを披露していく。