再びライムライトを浴びる名車!ジョーハン製プラモ「1970年型プリマス・ロードランナー」【モデルカーズ】

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ハイインパクト・カラーで疾駆する激安マッスル

1964年型ポンティアックGTOに端を発すると言われるマッスルカー。その定義は明確なものではないが、インターミディエイトのボディにフルサイズ用の強力なエンジンを搭載したモデルという表現が、例外もあるとは言え、おおむね正解となるだろう。

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迫力ある走りをセールスポイントにしたマッスルカーの想定ユーザー層は、当然ながら若者ということになるが、ビッグスリー各社のマッスルカーはいずれも、シリーズのトップモデルとしての性格があることから装備も豪華となり、自然と価格が高くなって、無視できない乖離が市場との間に生まれていった。高価格がセールスに好ましからぬ影響を与えるというこの状況を打破すべく、低価格で提供できるハイパフォーマンスカーとしてクライスラーが送り出したのが、プリマス・ロードランナー(と、その兄弟車であるダッジ・スーパービー)だ。

ロードランナーはプリマス・ベルべディア/サテライトの2ドアをベースとし、エンジンや足周りには最高のものを奢るかわりに、走りに直接関係のない装備は極力省くという形で生まれたモデルである。エクステリアからは加飾パーツがほとんど剝ぎ取られ、インテリアもタクシーのようなベンチシートで、パワステやカーペットなども省略されていた。もっとも、そうした装備のいくつかはオプションとして用意されていたのであるが。

そのネーミングは、カッコウ科の鳥の一種であるオオミチバシリのことだが、直接の由来となっているのはもちろん鳥そのものではなく、ワーナーブラザーズのアニメ映画シリーズ『ルーニー・テューンズ』に登場するキャラクターの方である。マスコットとしてロードランナーのキャラクターがあしらわれ、その鳴き声を発するホーンが装着されていた。

エンジンのラインナップはV8のみで、383-cid(6.3L)/335hpの「383スーパーコマンド」が標準となるが、さらに強力な426ヘミもオプションで用意された。これは名前の通り、クライスラーお得意のヘミヘッド(半球形燃焼室)を持つユニットで、426-cid(7L)から425hpを発揮した。トランスミッションは4速マニュアルが標準だが、3速オートマチックも用意されている。こうしてデビューしたロードランナーは、コスト・パフォーマンスに優れたクルマとして大ヒットとなったのである。

1969年型では、外観の変更点はさほど目立たず、ヘッドライトベゼルが丸から四角に変わったのが分かりやすいところ。最も大きな違いはコンバーチブルがラインナップに加わったことで、こちらのインテリアは若干豪華な仕立てとなっていた。また、エンジンラインナップには440-cid(7.2L)/375hpの「440スーパーコマンド」が加わり、シーズン途中には、これに2バレル・キャブレターを3連装した「440 6バレル」(390hp)をさらに追加。

1970年型は初代ロードランナーとしては最後の年となる。ボディは前後のデザインを変更、フロントは円形のターンシグナルをまるでフォグランプのようにバンパーの中央寄り(ナンバーの両脇)に配し、リアはこれと揃えるように円形のバックライトをバンパーに装着しているが、これはもちろんベースのサテライト/ベルベディアのデザインも同様である。ボディは前年同様に、2ドアのハードトップとクーペ、そしてコンバーチブルの3種類。

エンジンのラインナップは前年から変更はないが、トランスミッションは標準が3速マニュアルとなり、4速のマニュアルはオプションという扱いに変わっている。また、”エアグラバー・ダクト”と名付けられた、バキュームで作動する開閉式エアインテークがオプションで(ヘミ搭載車には標準)採用された。さらに、NASCAR用ホモロゲモデルとして、ロードランナーをベースに延長ノーズと大型リアウィングを装備した、スーパーバードも登場している。

組み立て済み→分解途中、のジャンク品を美麗にレストア
1970年型ロードランナーのプラモデルとしては、モノグラム/レベルの1/24スケールのものが今では比較的ポピュラーなものとなっているが、新車当時のキットとして、ジョーハン製の1/25スケール・モデル(C-1470)も存在した。ここでお見せしているのはそのジョーハン製ロードランナーの完成品だが、未組み立てキットをフィニッシュしたものではない。一度塗装して完成させた後に分解して塗料を剥がした状態の中古品を入手し、レストアしたというものである。以下、作者・畔蒜氏による解説をお読みいただこう。

「元々キットのボディのスケールは正しく、プロポーションも素晴らしい。シャシーはそれまでのBボディ系からの流用、インテリアも一応1970年型になっているが、なぜか内張りのドアラインはボディと合わない位置にある。シャシーはエンジンルームから前後のサスペンションまで一体成型。エキゾーストパイプまでモールドで表現されている。前後のホイールはシャシーに金属シャフトを通すだけの簡単なもの。ホイールベースには問題なく、車高(シャフト孔)は4段階から選べる。

足周りは少々カスタムして、フロントタイヤをMPCから流用し、リアタイヤはジョーハンのストックカー仕様のものを使用。ホイールは、ジョーハンのジャンクパーツから前後深さの違うプレスホイールをチョイスした。前後ともに車高をすこし下げてあるが、リアタイヤのハイトのおかげで走り屋風になった。ホイールのセンターキャップは、ジョーハンのプリマス・ポリスカーからコンバート。純正のスタンダードキャップがベストだが、これがなかなか見つからず、手持ちキットのパーツでは最もイメージに近い。

エンジン関係もジョーハンのジャンクパーツから不足分を補充して、オリジナルと同じものを再現できた。ただ、エンジン全体が高すぎて収まりが悪い。インテークマニフォールドとオイルパンを削り、シャシーのエンジンマウント周辺も調整してある。

ボディカラーは1970年型プリマスのLIME LIGHT(コードFJ5)。ダッジでは同じ色をSUBLIMEと呼んでいた。作例の調色は、まずアクセルSのレモンイエローにグリーン、ホワイトを混ぜて基本色を作り、それに微量のシルバーを混ぜることで、参考にしたカラーチップにほぼ近づけることができた。

今回は、欠品パーツのある中古をレストアしたという事情から、仕上げもいつものような、ディーラーから出たての『つるし』ではなく、モパーミートに参加するようなレストア車を想定して、ボディの艶もポリッシャーで磨き込んだイメージにしてみた」

作例制作=畔蒜幸雄/フォト=羽田 洋 modelcars vol.172より再構成のうえ転載

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2023/07/15 17:40

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