タフギアを支える、コンケーブの色気「デルタフォース・オーバル」【ホイールカタログ2023春】

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車種別専用設計ながらも同じ表情を貫き、プラドやランクルなど国産SUV勢から、ラングラー、グラディエーター、そしていよいよGクラス、ディフェンダーにまで進出した。そんなデルタフォースの最新コーディネートを捉えた。

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車種別専用設計を貫き唯一無二の世界観へ

 

生粋のオフローダーとしての出自を持つGクラスやディフェンダーは、アウトドアシーンで映えるクルマとして最たる例だと思う。そのホンモノ感に魅了され、タフギアとして愛でる人が後を絶たない。都会で映えるドレスアップツールとしても活躍する。

こうしたオフローダーの全身に漂うオーラと、そして嘘偽りない悪路走破性をそっと支えながら、都会にまで似合ってしまうキャラクター性を持たせたのがデルタフォースのOVAL(オーバル)という銘柄だった。国産車の世界で芽生えながらも矢継ぎ早に対応車種を拡大し、今年になってこれら世界最高峰のオフローダーへと進出した。デザインやマッチングを見越して専用のコンケーブ形状を持たせ、なおかつ耐荷重性能などを吟味しながら車種別専用設計を貫くのが彼らのこだわりだ。オーバルとは楕円形を示す言葉ながらもちろんホイールの真円度は高く、どんな環境下でも挫けることがないのは絶対条件である。だからこそ今回はブランドとして初のフローフォーミング製法を採用した。サイズは使い勝手のいい9.0J×20インチである。

海辺にたたずむこの2台からは、デルタフォース・オーバルらしさが如実に伝わってくる。ディフェンダーはビッグキャリパー装着車を含めて現行L663に対応し、GクラスはW463系を広く網羅する。この個体のようにAMGキャリパーを装着したAMG G63にも装着することが可能だ。あるいは現行型W463A(AMGキャリパー以外)にも装着することができる。これならスタッドレスタイヤを組み合わせるホイールとしても重宝するはずだ。

サテンブラックで落とし込まれたオーバルは、車格をさらに引き立たせる高級感がある。やわらかくコンケーブしていくフォルムは、滑らかなラインを持つディフェンダーはおろか、スクエアな姿カタチを持つW463型Gクラスにも調和する。いずれもメーカー純正センターキャップを持ち込めるほか、もちろん三角形の立体ロゴを持つデルタフォース・オリジナルでもいい。クルマ側の色や仕様を問わずに似合うし、アウトドアや雪道で泥だらけになってしまってもまた味が出てきそうだ。

過度にタフギア感を主張するような筋肉質なオフロードホイールではないし、かといって表層だけの高級感を訴えるドレスアップホイールでもない。すべてがカジュアルで、等身大で着こなせて、その中からチラリとその強さを訴えかけてくる。今までありそうでなかった唯一無二の世界観だ。それはオフロードシーンだけでなく、街のどこにいてもかき消されることがない。オフローダーとしての資質や世界観を満足させながら、スニーカー感覚で履いていられるような軽やかさがある。

デルタフォース・オーバルは、これからも世界有数のオフローダーに溶け込んで引き立て合っていく。等身大で自分らしくオフローダーを着こなすのなら、その足もとはオーバルに委ねてみたい。

■デルタフォース・オーバルFF
◎サイズ/価格
20inch×9.0J/99,000円(税込)
◎カラー
サテンブラック
◎対応車種
メルセデス・ベンツGクラス、ランドローバー・ディフェンダー、ランドクルーザー300/200等

フォト=真壁敦史 ルボラン2023年6月号より転載

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