メルセデス・ベンツGLE/GLEクーペ:SUVのパイオニアがICEベースでフェイスリフト

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マイルドハイブリッド化で全方位的にパワーアップ!

弟分のGLCとともにメルセデスSUVを牽引するGLEが、実質的なBEV版となるEQE SUVの正式発表を前にビッグマイナーチェンジを実施した。注目はエンジンの見直しで、パワーアップだけでなく全車に48Vのマイルドハイブリッドシステム(mHEV)を搭載。現時点で発表される欧州仕様のエンジンは、GLE450の3L直6ガソリンターボ(最高出力381ps)、GLE300dの2L 4気筒ディーゼルターボ(260ps)、GLE450dの3L 6気筒ディーゼルターボ(367ps)の3基となる。

PHEVは2タイプで、2LガソリンのGLE400eは381ps、2LディーゼルのGLE350eは333psを発生。今回を機に、100kW(136ps)の電気モーターと改良版バッテリーの採用により、航続距離を100km超へと大幅に延長しているのがトピックだ。エクステリアでは、前後バンパーと、ヘッドライトおよびリアコンビランプのグラフィックがリデザイン。ボディカラーには2つの新色、足元には新デザインのアルミホイールをチョイスできる。

【写真5枚】mHEVの採用により最大トルクは560Nmに向上! 

ソフト面では、ADASやオフロード・ドライブ・プログラムの機能拡張、牽引時に最適なルートを示すナビゲーションなどを新採用。このうちオフロード・ドライブ・プログラムにある「透明ボンネット」は、車載カメラによってエンジンルーム下の路面状況を車内のディスプレイに映し出すというスグレモノだ。

また、MBUXは音声入力機能が拡張され、車内から自宅の家電を操作することも可能に。ステアリングにはセンサーサーフェスを持った最新の機能とデザインが与えられている。もちろん、AMGモデルも同時にフェイスリフト。GLE53(SUV/クーペ)は、ベースモデル同様に前後バンパーや灯火類がリデザインされたほか、ボンネットの先端にはAMGのエンブレムが鎮座。インテリアでは、新デザインのスポーツシートが採用されている。

エンジンは3L直6ツインターボで、最高出力は435psと変わりはないが、mHEVの採用により最大トルクは560Nmに向上、0↓100km/h加速は0.3秒短縮の5秒フラットと発表される。トップモデルのGLE AMG63が積む4L V8ツインターボにもmHEVが組み合わされるが、スペック自体に変更はない。なお、現時点で日本での発売時期や価格の関するアナウンスはまだない。

弓なりのルーフラインとタイトなグリーンハウスが、エネルギッシュなGLEクーペも同時にフェイスリフト。その存在感の濃さは、やはりアッパーミドルクラスだからこそか。

リポート=キムラ・オフィス  フォト=メルセデス・ベンツ ル・ボラン2023年4月号より転載

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