EV版は最高出力156ps、最大トルク260Nmを発生
フィアットのスモールSUV『500X』後継モデルとみられる、『600X』市販型プロトタイプを、スクープサイト「Spyder7」のカメラが初めて捉えた。
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500Xの終焉が確認されてから間もなく、ステランティスは2023年内に、2台のまったく新しいエレクトリックモデルを導入すると発表したが、その1台とみられるのが「600」だ。
フィンランド北部で撮影されたプロトタイプは、「500X」に似たカモフラージュをまとっているが、500Xの新型は登場しないため、新たに600Xとしてデビューすると思われる。プロトタイプからは、切り詰められたボンネット、傾斜したリアハッチ、ラップの合間に見える分割されたLEDライトユニットを特徴とする全体的な形状を確認。中央の大きなバンパーインテークの上にある、スリムなグリルのボディラインもフィアットのスタイリングに似ていることがわかる。またリアエンドでは、レトロスタイルのテールライトを装備、向かって右に排気口がみえるため、内燃機関モデルと思われる。
窓越しから見えたコックピットには、10.25インチのタブレット型インフォテインメントタッチスクリーンと、電動の500と同じように丸い形のデジタルインストルメントクラスターが見てとれる。またインフォテイメントスクリーンには、Apple CarPlayがはっきりと表示されていることもわかる。
600Xでは、昨年発表されたジープ『アベンジャー』を含む、ステランティスの多数の小型モデルで使用されている第2世代の「CMP」プラットフォームを採用、ガソリンとフルエレクトリックが搭載される予定で、基本的にアベンジャーのフィアットバージョンといって良いだろう。ボディサイズは全長4,084mmとジープ アベンジャーに近く、ホイールベースは、おそらくほぼ同一の2,560mmになると予想されている。
ICEのパワートレインは、1.2Lピュアテック直列3気筒ガソリンターボチャージャーエンジンや、最近発表された1.2Lピュアテック48Vマイルドハイブリッドエンジンが予想されている。一方EV版では、他ステランティスモデル同様に最高出力156ps、最大トルク260Nmを発揮する、フロントマウント電気モーターが搭載される可能性が最も高いという。またWLTP航続400km(249マイル)を提供する54kWhのバッテリーパックを積むだろう。
600Xのワールドプレミアは、最速で2023年後半と予想されているが、夏の終わりか初秋に登場する可能性もあるという。