「オープン」×「ライトウェイト」×「2シーター」のスポーツカーは、ちょっと頑張れば手が届きそうな身近な存在だ。魅力的な4モデルを、あらためて乗り比べてみよう。
モダナイズされた“人馬一体”感
初代ユーノス・ロードスターは敢えてそのシャシー性能を煮詰めすぎず、限界を低く置いたことでスポーツカーの持つべき根源的な魅力を再び世界に甦らせた。それは、クルマを操っている! という実感で、そこが最大の功績だとボクは思っている。タイヤのグリップも低く、パワーも少ないから、こうした乱暴なやり方が成り立った。また時代もよかったのだと思う。
【写真10枚】モダナイズされた“人馬一体”感、マツダ・ロードスターの詳細を写真で見る
ここからロードスターはNB、NCと成熟し、NDでは遂に先祖返りを果たしたが、その走りは安定したグリップの中で初代のようなヒラリ感を実現させようとしたことが大きく異なる。もちろん限界を超えてからのコントロール性は相変わらず高いのだが、その限界自体はスポーツカーの熟成や安全性という言葉と共に引き上げられた。
それでもNDが楽しいのは、FRというクルマがどんな風に走ればよいのかを、マツダが知っているからだよね。未だにカミソリのような操舵応答性や、剛性感より軽さを優先することで生まれる華奢なコーナリングフィールが見え隠れするけれど、だからこそ“ヒラリ”が生まれると彼らは思っているのだろう。いわばこれは味だ。
そして絶対忘れちゃいけないのは、オープンカーであること。だからこそこの小ささが許され、2シーターが許され、価格設定が許され、走りの魅力は保たれた。自分で開けることができ、操作感が恐ろしく軽いソフトトップ。ワンハンドで閉められるその出来映えには感服する。ロードスターに乗れば、ボクたちは空を手に入れられるんだ。
(アバルト124スパイダー編に続く)
【Specifications】マツダ・ロードスター
■全長×全幅×全高:3915×1735×1235mm
■ホイールベース:2310mm
■トレッド(F/R):1495/1505mm
■車両重量:1020kg
■エンジン:直列4気筒DOHC
■総排気量:1496cc
■最高出力:132PS/7000rpm
■最大トルク:15.5kg-m/4500rpm
■サスペンション(F/R):ダブルウイッシュボーン/マルチリンク
■ブレーキ(F/R):Vディスク/ディスク
■タイヤ(F&R):195/50R16
■関連記事
- 力強い走りのPHEV、新たなフラッグシップSUV「CX80」を展示!マツダ・ブース出展情報【EV:LIFE 神戸2024】
- アオシマ楽プラ「FD3S RX-7」に新色登場!人気のコンペティションイエローとモンテゴブルーが仲間入り
関連記事
愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?
複数社を比較して、最高値で売却しよう!
車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。
手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!
一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!
【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>