【国内試乗】2025年末に新車生産終了予定でも進化は止まらない!『アルピナB4グランクーペ』は高性能なポテンシャルを存分に味わえるエクスクルーシブクーペ

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BMWアルピナにB4グランクーペが用意され、試乗の機会を得た。その出来栄えは、足回りは締め上げられ、スポーティな仕上がりに。2025年末のコンプリートカーの開発、生産終了に向けてさらなる進化を遂げた、B4グランクーペの印象をお届けしよう!

【写真9枚】圧倒的な快適性とパフォーマンスを両立したややスパルタンなエクスクルーシブクーペ「B4グランクーペ」の詳細を写真で見る

高性能なポテンシャルを存分に味わえる!

3月30日に東京でワールドプレミアを果たしたBMWアルピナB4グランクーペ。先代B4はクーペとカブリオレが用意されていたが、新型は4ドアクーペのグランクーペのみ。逆にBMW本体のMモデルにグランクーペは未設定なので、Mとアルピナで棲み分けを図ったというのが実情だ。

搭載エンジンは、2基のモノスクロール・ターボチャージャーを備えた、495psと730Nmを発揮するS58型3L直6で、B3と共通。ZF製8速スポーツATも、ギア比も含めて同じ。駆動方式も4WDである。

つまり、4ドアセダンと4ドアクーペというボディタイプ以外、B4グランクーペとB3は、ほぼ同じクルマだ。しかしB4はクーペスタイルということもあり、よりパーソナル志向のキャラクターが与えられるのでは、と予想していた。実際に試乗してみると、予想を超えた過激な走りに驚かされた。

現行のB3も以前より乗り心地が引き締まっているが、B4グランクーペはさらに硬派な乗り味を披露したのだ。専用の「コンフォート+モード」が用意されていることが象徴するように、アルピナはMモデルに匹敵するパフォーマンスと圧倒的な快適性の両立を伝統としているが、B4グランクーペは、コンフォート+を選んでも乗り心地は硬め。Mモデルほどではないものの、かつてのアルピナのイメージからは想像できないほどスポーティなモデルに仕立てられていたのである。

だが逆に言えば、どこまでも滑らかに吹け上がる、高性能なアルピナの直6ビターボのポテンシャルを、これまで以上に引き出した走りが可能になったとも言える。B3との差異化には成功したと言えるだろう。

アルピナは2025年末に新車の生産を終了する予定だが、まだ進化は止まらないようだ。

【Specification】BMWアルピナB4グランクーペ
■全長×全幅×全高=4792×1850×1440mm
■ホイールベース=2856mm
■トレッド(F:R)=1593/1588mm
■車両重量=1965kg
■エンジン種類=直6DOHC24V+ツインターボ
■排気量=2993cc
■最高出力=495ps(364kW)/5500-7000rpm
■最大トルク=730Nm(74.4kg-m)/2500-4500rpm
■燃料タンク容量=59L(プレミアム)
■トランスミッション=7速AT
■サスペンション(F:R)=ストラット:マルチリンク
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F:R)=255/35 ZR20:285/30 ZR20
■車両本体価格(税込)=14,200,000円
■問い合わせ先=ニコル・オートモビルズ ☎0120-866250

BMWアルピナ公式サイト

フォト:篠原晃一 ルボラン2022年1月号より転載

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