ランキングはリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rがトップをキープ
2022シーズンのスーパーGTも残り3戦となりここから終盤戦。ランキング上位チームはそろそろシリーズチャンピオン争いを想定したレース戦略がカギを握る展開となってくる。第6戦のの舞台となったのは”杜の都”仙台にほど近いスポーツランド菅生で、9月17~18日に「SUGO GT 300km RACE」が開催された。
スタート時にはサーキットにはパラパラと雨が降り始め、気温28度、路面温度は36度というコンディションの中、約300kmの84ラップで争われる決勝レースの火蓋が切られた。
レース序盤はポールポジションの#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がトップを守り、予選3、4位の#87 Bamboo Airways Lamborghini GT3(松浦孝亮/坂口夏月)と#88 weibo Primez Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が追いかける展開となる。その後方では#60 Syntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)と#65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)、#25 HOPPY Schatz GR Supra(松井孝允/野中誠太)、#55 ARTA NSX GT3(武藤英紀/木村偉織)らが激しい5番手争いを繰り広げる。
その後、12周目に入ると一時は止んでいた雨が強くなりはじめ、路面はウェットコンディションへ。ここで多くのチームががピットインしてウェットタイヤへ交換していくが、天候が回復することを想定した#88と#7 Studie BMW M4(荒聖治/アウグスト・ファルフス)、#10 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき)、#11 GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍)はスリックタイヤで走り続けることに。ここではニュルでスリックタイヤでのウェット路面の走行に長けているアウグスト・ファルフスがウェット勢を続々とオーバーテイクし、#7がトップに浮上する。
スリックタイヤ勢は、ドライバー交代が可能となるレース周回の3分の1近くまで引っ張ってピットに向かい、ウェットタイヤに交換するが、39周を過ぎたあたりで雨が弱まり路面はドライに。この状況から、上位陣ではいち早く#61やシリーズランキングトップの#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)、#10、#11などがスリックタイヤに交換していった。
そんな中、予選13位の#2 muta Racing GR86 GTは14周目にウエットタイヤに替えると、そのまま加藤寛規が走行を続けルーティンのピットインを遅らせる作戦に。するとライバル達のピットインもあって36周目には2番手以降を大きく引き離してトップを奪還する。
トップ#2は49周目にピットインすると、堤優威に交代し、雨が弱くなっていたことでスリックタイヤを装着してコースイン。トップのまま戻ることに成功し独走状態でフィニッシュを目指す。
しかし、残り10周になるというところで、またも雨が強くなり始める。このスリッピーな路面で#11と#10の2番手争いが激しさを増し、その後方では#7と#56、さらに#65の3台によるバトルも展開された。
その後、大きなリードを築いていた#2 muta Racing GR86 GT(加藤寛規/堤優威)が、難なく逃げ切って今季初優勝。これは今季デビューのTOYOTA GR86にとっても、嬉しい初勝利となる。2位争いは最後まで激しいバトルが展開されたが、#11 GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍)が2位に入り、#10 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき)は3位となった。
一方4位に#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が入ったことで、ドライバーランキング1位をキープ。2位は4ポイント差で、#10の富田/大草組、3位は#11の安田/石川組がつけ、GT-R NISMO GT3勢がトップ3を占めることとなった。
スーパーGT公式HP https://supergt.net/
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