『ル・ボラン』執筆陣オススメ! いま”買い”な ドイツ車ベスト10 第9位:アウディeトロン/eトロンGT

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現在日本では、およそ80種類にもおよぶ魅力的なドイツ車が販売されており、エンジンタイプやグレードの違いを含めれば、その選択肢は無限に広がる。そんな中で、実際にどのモデルが一番オススメなのか? と悩まれる方も多いはず。そこで、多くの試乗経験を持つ『ル・ボラン』執筆陣にアンケートを実施。その集計結果により、総合ベスト10を発表! 一番オススメのモデルは果たして!?

美しさと走りの性能を追求した新たなフラッグシップEV。アウディが描くスーパースポーツの未来像

2021年の11月、アウディのピュアEVであるe-tronシリーズにスタイリッシュなクーペモデルが加わった。e-tronGTは、同社のBEVラインナップにおけるトップレンジ、さらには、今後フォーリングスのイメージリーダーともなり得るモデルである。

石井昌道氏:「乗り心地が驚くほどいいのも特徴のひとつ」
特にオススメなモデル「RS eトロンGT」
BEVの魅力といえば、ゼロ回転から図太いトルクを発揮するモーター特有の力強さと滑らかさなどパワートレインに目が行きがちだが、それ以上にシャシー性能のポテンシャルの高さには目を見張るものがある。重量物のバッテリーが車体中央の低い位置に搭載されるので、エンジン車ではあり得ない理想的な重量配分だからだ。

ヨー慣性モーメントは極小でとんでもなく曲がる性能が高く、低重心だから安定性も抜群。だから、背の高いSUVでもかなり走りが良くなるのだが、低全高のスポーツタイプならさらに強調される。安全が担保された広いテストコースで振り回してみても、なかなか限界に達しないほどにシャシーの能力が高いのだ。

基本性能が高いので、圧倒的なダイナミクス性能を実現しながら、乗り心地が驚くほどいいのもe-tronGTの特徴だ。特にアダプティブエアサスペンションを搭載するRS e-tronGTは快適性も一級品。

音・振動が少ないから疲れも少なく、どこまでも走っていきたくなる。最高のグランドツアいえるだろう。そうなると航続距離が気になるところだが、高速電費はSUVのe-tronに比べて1~2割は良好。前面投影面積が小さいことが有利に働いている。

【写真5枚】圧倒的なダイナミクス性能を実現しながら、乗り心地が驚くほどいい。 

生方 聡氏:「アウディの魅力が凝縮された至高のモデル」
特にオススメなモデル「RS eトロンGT」
ナンバーワン プレミアムBEVブランドを目指しているアウディ。BEVのラインナップも増えており、第1弾のe-tron、第2弾のe-tron GT/RS e-tron GTを発売。さらにこの秋には第3弾のQ4 e-tronが日本でも発売になる。ブランドの未来を賭けたモデルシリーズだけに、「技術による先進」を謳うアウディの革新的テクノロジーが惜しみなく注がれており、そういう意味で、いまもっともアウディらしいモデルがe-tronなのである。

その中でも4ドアクーペスタイルのe-tron GTは、BEV時代のスポーツセダンとして注目のモデル。BEVの多くがSUVスタイルを採用するなか、背の低い4ドアクーペはドライビングの楽しさが予想できるが、実際の仕上がりは期待を裏切らない。トップグレードのRS e-tron GTなら598ps、e-tron GTでも476psを誇る最高出力の持ち主は、”電動クワトロ”により圧倒的な加速と、絶大なトラクション性能を手に入れ、そのスポーティさを味わってしまうと、エンジン車にはもう戻れない。

しかもアウディらしい快適さや上質さを兼ね備えたe-tron GTは、アウディの魅力が凝縮された至高のモデルなのである。

◆Specification「アウディ eトロンGT クワトロ」
 全長×全幅×全高=4,990×1,965×1,415mm
 ホイールベース=2,900mm
 車両重量=2,280kg
 モーター最高出力=530ps(390kW)
 モーター最大トルク=640Nm(65.3kg-m)
 トランスミッション=1速固定式
 サスペンション(F:R)=ウイッシュボーン:ウイッシュボーン
 ブレーキ(F:R)=ディスク:ディスク
 タイヤサイズ(F:R)=225/55R19:275/45R19
 車両本体価格(税込)=13,990,000円
 問い合わせ先=アウディジャパン:0120-598-106

フォト=郡 大二郎 photo : D.Kori

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