1回のフル充電で700kmの航続距離を実現
アウディは4月、高級ミニバン『アーバンスフィア コンセプト』を世界初公開した。現段階で市販化は発表されていないが、2024年にも発売されるという噂を入手、その予想CGを公開しよう。
14億人以上の人口を抱える中国は、自動車メーカーにとって巨大な市場となっている。世界中ではクロスオーバーSUVが大流行しているが、中国ではミニバンに対する需要が高まっており、SUVの代替えモデルとして注目されている。高級ミニバンと言えば、レクサス『LM』やビュイック『GL8』が市場を牽引しているが、ドイツプレミアムブランドがいよいよ本気で市場を狙いに来る。
アーバンスフィアは、全長5.51×全幅2.01×全高1.78mの巨大ボディながら、高級感漂うフロントマスク、流麗なルーフラインが特徴のミニバンだ。また光軸が変化するLEDデイタイムランニングライトを備えるなど近未来感も併せ持っている。
最大の注目はその内部で、3.40mのロングホイールベースには贅沢に2列4シートレイアウトを配置、ファーストクラスレベルのリラックス空間を提供してくれる。
プラットフォームにはEV専用「PPE」(プレミアムプラットフォームエレクトリック)を採用、デュアルモーターを搭載して最高出力295kW、最大トルク690Nmを発揮する。また800V充電テクノロジーに対応、最大270kW出力での急速充電により、300km走行分を充電するのに5分、1回のフル充電で700km(WLTP基準)の航続を実現する。しかし2〜3年後に発売される可能性のある市販型では、より優れたスペックも可能となるだろう。
KOLESA.RUから協力を得た予想CGでは、フロントエンドにコンパクトなコーナーエアインテークを配置、バンパー下部には拡大された吸気口も装備している。側面では電子ミラーを従来のサイドミラーへ交換、ドアノブが取り付けられている。また後部では、エレクトリック「e-tron」シリーズで見られるスリムでスポーティなLEDテールライトを装備し、ストリップライトで繋がれている。市販型では、実用性の高い3列7人乗りも設定される可能性がありそうだ。
エレクトリック高級ミニバンが日本を走る日は、そう遠くないかも知れない。
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