世界限定モデルのスーパーカー、シアタールームにビリヤード。財力を全力で遊びに振った高級地下空間
タイはバンコク市内に、敷地面積2,500平米、スーパーカーを12台収納する、ラグジュアリーなガレージがあるとのことで、お邪魔することにした。オーナーのPさんは『GarageLife』のタイ版である『GarageLife THAILAND』のチーフとポルシェクラブの友人ということで、今回特別に中を公開していただいた。
Pさんが所有するクルマたちは、世界限定500台で発売されたマクラーレン675LTをはじめ、世界限定250台のポルシェ・スポーツクラシックの他、ポルシェ911 GT3 RS、ランボルギーニ・アヴェンタドール、フェラーリ458など12台。そのうちの7台がこの地下に保管されている。セキュリティが重要視された高級住宅エリアの中に、2区画を購入して建てられたP邸。地上2階建て、地下にガレージという設計だ。
世界限定のスーパーカーを息子と日常で楽しむ
上場会社の経営者であるPさんが購入するスーパーカーは、どれも限定モデルなどで付加価値があり値段は下がらないものばかり。ただ、購入したクルマはローテーションで息子さんたちとドライブを楽しむ実用車となっている。
ガレージに隣接する部屋の大きさに驚きながら取材をしていくと、そこにはビリヤードが置かれた遊びの部屋のほか、ダイキャストモデルを飾るショールーム、オーディオを楽しむためのシアタールーム、部屋すべてが靴というシュークローゼットなどがあり、そのスケールに驚かされる。
コンセプトはエンターテイメントを楽しめるガレージということで、ポルシェクラブの友人でもあるAbstract社に依頼、6年の工期を得て2016年に完成したという。中でも特筆すべきは、ガレージからプールが見えること。いや、泳いでいるときにガレージのクルマが見えることと言ったほうが正しいかもしれない。そのほか、プールとガレージの間をアクリル板にして見えるようにしたほか、1階から地下ガレージへ自然光が届くような工夫が施されている。
そのほか、奥様がデザインしたアンティーク家具も貴重なものばかり。それらが現代的なルックスを持つスーパーカーに見事に調和していた。18歳から続けている趣味のレースのため、体を鍛えるなど、遊びもビジネスと同じように真剣に取り組むPさん。タイにはこうした成功者のガレージがまだまだ存在するのであった。
ポルシェクラブのメンバーでもある建築を 担当した友人・アヌソン氏に依頼して、壁面はダイキャストをディスプレイできるように設計した。ミニキッチンが設けられたスペースには、ワインセラーとイタリア製SMEG の冷蔵庫が用意された。 子どもたちに人気のサッカーゲームも準備されている。