【2020年秋、ドイツ車トップ10!】「第2位・メルセデス・ベンツ GLB」“コンパクトSUV”に新たな旋風が

GLBの走りは期待以上の完成度だ

新型GLBはGLAとは差別化して開発されている。よりファミリーユースにふさわしいボディパッケージで、本格的SUVの風格を持っている。クロスオーバーSUVのGLAよりもルーフが高いので、キャビンはルーミー。しかも3列シートまで備わっている。GLAよりも重心点がやや高いが、電子制御ダンパーのおかげでロールとピッチングは気にならない。

GLBの室内には、対話型インフォテイメントシステム「MBUX」や、スマートフォンのワイヤレスチャージング機能も用意。3列7人乗りキャビンを備えたマルチパーパス性も兼ね備えているのが特徴。最低地上高も約200mmが確保されており、高い悪路走破性を誇る。

試乗したGLB250のエンジンは、ストレスなく吹け上がる上質な仕上がりになっている。しかも、ドライバー・アシスト・システムは何とSクラスと変わらない。MBUXもより使い勝手がよくなっている。まだ、試していないが、オフロードや雪道を走った時、GLBはGクラスに近い走破性を発揮するかもしれない。このモデルにはディーゼルが似合いそうだが、ガソリンのPHEVも計画されるかもしれない。
日本の交通環境ではとても使いやすいボディサイズを持つうえ、その走りも期待以上の完成度だ。GLBには「The Mercedes」の称号を与えたいと思った。

清水和夫/K.Shimizu

フォト=小林俊樹/T.Kobayashi ルボラン2020年11月号より転載

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