前後ツインモーターの採用で、最高出力は300㎰仕様と410㎰仕様を用意?
フォルクスワーゲンが上海モーターショー2019で公開した電動フルサイズSUV「ID.ROOMZZ(アイディ・ルームス)」の市販化が確定した模様だ。今回は公道テストに現れたプロトタイプの撮影に成功した。
オーストリアアルプスで捕捉したプロトタイプは、一見フルヌードだがヘッドライトやコーナーエアインテーク、そしてテールライトにいたるまでがダミーのデカール製。さらに、リヤウインドーも偽装されている。最終的には、プロトタイプよりサイズが拡大される可能性もあるようだ。
その市販型では、フォルクスワーゲングループの「MEB」プラットフォームを採用。ホイールベースは2965mm(116.7インチ)、全長は5mに達するフルサイズSUVとなる模様だ。室内空間は内燃機モデルの「トゥアレグ」より広く2列5人乗り、および3列7人乗りのシートレイアウトが提供される。また、コンセプトカーではスライドドアが採用されていたが市販型では一般的なヒンジドアとなる。
インパネには、ボタン類がほとんどないフルデジタル・コックピットを採用。先日ワールドプレミアされた「ID.4」より高品質な素材を使用し、フルサイズSUVらしいプレミアム性も追及されている。また、最新のインフォテインメントソフトウェアとドライバー支援システムを供給するが、自動運転については完全なレベル3機能に至っていないようだ。
EVパワーユニットは、2つの電気モーターを前後アクスルに搭載。システム合計の最高出力は300㎰仕様と410㎰仕様がラインアップされ、航続距離はそれぞれ459kmと600kmを可能にするという。なお、市販型の車名は「ID.6」でワールドプレミアは2021年内となる模様。ただし、すでにフォルクスワーゲン中国の「Foshan Factory」で製造がスタートしている可能性もあるという。
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