トヨタとマツダが米国での協業を強化

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アラバマ州に建設中の合弁工場に追加投資。4000人に新規雇用で2021年に稼働開始予定

米国におけるトヨタとマツダの合弁企業であるマツダ・トヨタ・マニュファクチャリング(MTM)が追加投資を発表。建設中のアラバマ州ハンツビルの合弁工場に8億3000万ドル(約880億円)を新たに投じ、最先端の設備を揃えて製造技術を一段と高める考えを明らかにした。新型コロナウイルスの影響が懸念されたが2021年の稼働開始予定は変わらず、年間生産能力30万台(トヨタ15万台、マツダ15万台)の工場として地元の期待は大きい。
トヨタでは5番目、マツダにとって初の米国現地生産工場となるが、すでに23億1100万ドル(約2450億円)が投じられている。トヨタ、マツダともに米国で人気の高いSUVの生産をこの工場で行い、特にマツダは日本からの輸出依存を減らすことで為替変動の影響を抑えたい考えだ。合弁工場には生産ラインに加え、従業員のトレーニング施設なども併設される予定で、2022年までに約4000人の雇用も発表されており、コロナ禍で失われた雇用の回復という期待も担っている。
米国の新車マーケットは8月もトヨタが前年同期比2割減と厳しい状況が続いているが、米国生産台数は回復傾向を先取りして前年同期比19%増と増えている。マツダとの初の合弁工場が稼働する2021年半ばにはコロナ禍を脱し、30万台の生産能力をフルに生かすことができる環境となっていることを祈りたい。

トヨタとマツダの合弁企業であるマツダトヨタ・マニュファクチャリングでは現在、アラバマ州ハンツビルの合弁工場を建設中だ。

ルボラン2020年11月号より転載
田畑修
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