【嶋田智之の月刊イタフラ】ミッドシップ・トライデント、ついにデビュー!

Maserati MC20
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何から何までマセラティ!! でしょ

ボーラ/メラク以来のミッドシップ・マセラティ、MC20がついに発表されましたよー!

Maserati MC20これまでカモ柄姿の写真は何度となく見てきたけど、いや、そこから想像するより遙かにカッコイイじゃないですか。フロントセクションはGTレースでも大活躍したMC12を空力的に進化させたかのような、ファンにとっての大きなインパクト。ルーフからテールまでのラインはグラントゥーリズモのそれを範にしたような美しさ。そして真横から見たら即座に判る、見事なバランス感覚に支えられた絶妙のプロポーション。マセラティ初のバタフライ式ドアもさることながら、いやらしさなしに官能をくすぐってくるところなんて、まさにマセラティ! です。

Maserati MC20全長4669×全幅1965×全高1221mmというサイズは、フェラーリ488より10cmくらい長い、ってな感覚でしょうか。
ミッドに積まれるパワーユニットは、前にもお伝えしたとおり3LのV6ツインターボ。F1由来のパッシブプレチャンバー、可変バルブタイミング、ツインスパークシステムなどを備え、最高出力630ps/7500rpm、最大トルク730Nm/3000〜5500rpmと、間違いなくまだまだ余裕はあるのだろうけど、この時点でも結構強力。0→100km/hは2.9秒以下、0→200km/hは8.8秒以下、最高速度は325km/h以上ということで、完全にスーパーカーの領域でしょう。あとはこのエンジンがどのくらいマセラティらしい音色を聴かせてくれるのか、そこにも期待したいところですね。

Maserati MC20ちなみに車重は1500kg以下としか発表されていませんが、パワーウエイトレシオは2.33kg/psとあるから、単純計算では1467.9kg。発表された価格から考えると高価な軽量素材を死ぬほど使ってるってわけでもなさそうなので、基本設計が軽いのでしょう。そうなると運動性能への期待感もさらに高まりますよね。

Maserati MC20その発表されてる日本国内の価格は、2650万円。このスタイリングにこのパフォーマンスだってことを考えたら、これは結構なお値打ち価格かも知れませんよ。
毎度の決まり文句ながら、これ、泣くほど乗ってみたいです。

ルボラン2020年11月号より転載

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