3つの48Vマイルドハイブリッド車にふたつのプラグインハイブリッド車を合わせた計5つの電動化モデルをラインアップ
フォルクスワーゲンはこのほど、8代目となった新型「ゴルフ」(日本未導入)に、すでに発売されているものを含めて計5つの電動化モデルを設定。未発売のモデルも、欧州では年内に発売する予定であることを明らかにした。
48V電装システムを採用するマイルドハイブリッドモデル「e-TSI」は、110ps仕様の「1.0 e-TSI」と150ps版の「1.5 e-TSI」を設定しているが、年内にさらに1機種、48Vマイルドハイブリッド仕様車が追加される。いずれもトランスミッションは7速DCT(DSG)を組み合わせるとともに「ライフ」、「スタイル」、「Rライン」の3種類のトリムが設定される。
プラグインハイブリッドは「eHYBRID」と高性能版「GTE」が設定され、欧州では近日中に発売される。搭載されるリチウムイオンバッテリーの容量は、先代型(7代目)のプラグインハイブリッドモデルと比べて50%増加となる13kWhを実現している。
ゴルフでは新設定となる「eHYBRID」は、エレガントなスタイルを採用して快適志向のモデルとして登場する。システム出力は204psを発揮し、EVモードによる航続距離は最高で80km、エンジンの駆動と合わせると、一回の満充電&ガソリン満タンで最高870kmの航続距離を実現する(データはいずれも欧州のNEDCモード値)。
プラグインハイブリッドの高性能版「GTE」は、スポーティなパフォーマンスを追求。245psのシステム出力を発揮するとともに、12.4kWhのバッテリー搭載により最大62kmのEVモード走行が可能。GTEの場合は、一回の満充電&ガソリン満タンで最高745kmの航続が可能だ。
これら電気駆動技術を採用した新型ゴルフは、先代型に搭載された電動化モデルと比べ、効率性の向上が顕著だ。とくに新型の「eHYBRID」では、一回の満充電で航続できるEV航続距離が従来のプラグインハイブリッドモデル「GTE」の47kmを大幅に上回り、そしてガソリンも使用したトータルの航続可能距離でも、760kmから870kmに増加している。
ちなみに、先代型ゴルフに設定されたピュアEV仕様「e-ゴルフ」が、新型ゴルフで設定される可能性は低いといえる。なぜなら、新世代ピュアEVの「ID.」シリーズに、ゴルフクラスのボディを採用した「ID.3」が登場したからだ。
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