【2000〜2001年】いま一度、ゴルフIVの変遷をふりかえる Patr.2【VW GOLF FAN Vol.1】

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The CHRONICLE of IV【2000〜2001年】

新しいゴルフVが登場した今もなお、確固たる存在感と根強い人気を保ち続けるゴルフIV。ここでは1998年の国内デビューから足かけ7年にわたる変遷ぶりを追いかけながらその魅力をあらためて浮き彫りにしてみよう。

2000年
ゴルフIのデビューから25年あまり累計生産台数はついに2000万台を突破

初代のゴルフIがデビューしたのは1974年のこと。以来、25年あまりにわたって世界中で愛され続けてきた歴代のゴルフは、2000年9月、ついに生産累計2000万台を達成した(日本での累計販売台数は約36万台)。この年、日本では25周年記念の限定車“25 JAHRE”をリリース。9月に発表された2001年モデルでは、EをのぞくモデルにESPが標準装備されたほか、GTIとGTXはティプトロニック付5速ATを採用している。

限定車 Golf 25 JAHRE《2000年7月》

この25 JAHRE(トゥエンティ・ファイブ・ヤーレ)はゴルフの日本導入25周年を記念する特別限定車。ちなみにJAHREはドイツ語で「年」を意味する。ベースはGLiで、16インチのアルミホイール“モントリオール”のほか、革巻きのステアリングやシフトノブを採用。価格は275.0万円(税別)で、左ハンドル車も導入された。

ティプトロニック5速ATを設定《2000年9月》

それまでゴルフIVのATは、ベーシックモデルのEから最上級のGTXにいたるまで共通の4速タイプだったが、2001年モデル(2000年9月発表)からはGTIとGTXにはティプトロニック付き5速ATを採用。ドライバーがギアを自在に選ぶことにより、1.8Lターボユニットのポテンシャルを存分に楽しめるようになっている。

ESPを設定《2000年9月》

Eを除く全グレードにESP(エレクトリック・スタビリゼーション・プログラム)を搭載。センサーからの信号をもとに、運転操作と実際のクルマの動きをモニターし、状況に応じてブレーキやエンジン出力を制御、より高い走行安定性を実現してくれる。このESPは雪やぬかるみからの脱出のため、スイッチひとつで解除も可能。

インテリアの違い

ベーシック(E)

シンプルなデザインながら、長距離走行でも快適な座り心地を実現した前後のシート。フロントは高さ調整機能付きで、このEのみアームレストが省略されている。リアのラゲッジスペースは330L(VDA測定法)を確保。

コンフォート(CLi)

CLiのシートはコンフォートと呼ばれるタイプで、フロントにアームレストを装備。カラーはベージュ、グレー、ブラックの3色が用意される。どのグレードもリアシートは分割可倒タイプで、最大容量は1184L(VDA測定法)。

スポーツ(GLi)

GLiはほどよいホールド感をもつセミバケットタイプのスポーツシート(高さ調整機能付き)を採用。インパネには、さまざまな走行データを呼び出せるマルチファンクションインジケーターを標準装備(Eのみがオプション)。

レカロ(GTI)

前期モデルのGTIにはレカロ製のスポーツシートを装備。ただし、2001年7月からはGLiと共通の自社製スポーツシートに切り替わっている。写真のステアリングは5速MT仕様のもので、AT仕様はGTXと共通の4本スポーク。

レカロレザー(GTX)

シートはラグジャリーなレカロ製のレザーシート。前席にはシートヒーターやランバーサポートも内蔵されている。ステアリングは2001年モデルから音量調整やクルーズコントロールの設定ができるマルチファンクションタイプ。

エクステリアの違い

GLi、GTI、GTXの3グレードはヘッドライト部分にフォグランプを内蔵。テールレンズもスタイリッシュなスモークドタイプとなっている。このほか外装の違いでは、サイドプロテクションモールがEのみブラックで、他のグレードはボディ同色タイプ。

VW GOLF FAN Vol.1から転載

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