忙しい朝に、誰でもいつでも簡単に美味しいコーヒーが入れられるフレンチプレス。今回は、持ち運びにも便利なトラベルプレスをご紹介。自宅のみならずクルマの移動中やオフィスでも活躍してくれること間違いなし！

※この記事はル・ボラン2016年6月号からの転載です。掲載商品は現在販売していないものもあります。

ボダム トラベルプレスセット

いつもコーヒー豆を買っているご近所のお店で試飲するコーヒーがうまい。自宅でもその味を再現できないかと挑むのだが、なかなかうまくいかない。ある日「どうしたもんじゃろのう」と相談したところ、どうやら基本的な淹れ方が異なり、それはドリップではなく、フレンチプレスだったのだ。

コーヒーのトレンドも日進月歩で変化している。スターバックスに代表されるエスプレッソが一般的になると、サードウェイブといわれるマニアックなドリップに注目が集まり、さらに厳選された豆を使うスペシャリティコーヒーになるや、俄然主役に躍り出たのがこのフレンチプレスなのである。

中挽きから粗挽きしたコーヒー豆にそのまま熱湯を注ぎ、カップラーメンの3分ならぬ、4分待ってからプランジャーをギュッと押し下げ、コーヒーを抽出する。ステンレスのメッシュフィルターを使うことで、コーヒー豆のうま味や薫りの素になる油分を逃がすことなく、ドリップ式のように湯を注ぐ前に豆を蒸したり、注ぎ方や時間にこだわる手間もいらない。それもコーヒー豆自体の品質が高いからで、いわば食材の良さをそのまま引き出す和食のようなものだ。日本ではあまり一般的でない抽出方式だが、ヨーロッパではむしろこちらがスタンダードなのだとか。

ボダムのフレンチプレスコーヒーメーカーは40年以上前に誕生し、ノウハウはメッシュフィルターの目の細かさや仕様に注がれ、絶妙な味を引き出す。プロフェッショナルからも高く支持され、ちなみに前述のお店もボダムだった。

そんなフレンチプレスの淹れたてのコーヒーを外出先でも味わえるようにしたのがトラベルプレスだ。本体は二層構造で保温効果に優れ、付属のリッドに交換すればタンブラーとしても使用できる。旅先はもちろん、オフィスやドライブにもいいだろう。抽出後、1時間ほどでコーヒーの苦味が出てくるが、出発前に準備すれば、その間は十分楽しめるということだ。

使用後は豆を洗い流さなければならないが、それも慣れで、むしろペーパーフィルターのようなゴミを出さないで済むのが心地良い。またステンレスフィルターなどは交換パーツが用意され、長く愛用できる。ボダムのデザイン理念は、日常使いに優れ、使い捨てではなく、飽きのこないことだそうだ。トラベルプレスで淹れたコーヒーが味わい深い理由は、そこにもあるのかもしれない。

bodum TRAVEL PRESS SET
ボダム社は、1944年にデンマークのコペンハーゲンで設立。「良いデザインは高価であってはならない」をデザインポリシーとして掲げ、シンプルで機能的なデザインと素材選びに徹底的にこだわるほか、使い捨てではなく、長年にも渡って使用できる飽きのこない商品群が特徴だ。今回のトラベルプレスセットは、淹れたてのコーヒーをドライブや外出先で楽しめる携帯用コーヒーメーカー。「ボダムといえばフレンチプレスコーヒーメーカー」といわれるほどで、挽いた豆をトラベルプレスの中に入れ、お湯を注いで4分。プランジャーを押し下げれば、誰でも簡単に美味しいコーヒーが入れられる。また、ペーパーフィルターやコーヒーカプセルなどの余計なゴミを出さないのも魅力。ステンレスマグとプラスチックマグの2種類を用意し、いずれも2層構造なので保温効果も抜群。付属でフィルターのついていないリッドが付いているので、コーヒー以外の飲み物にも使用できる。

●問い合わせ先：ボダムジャパン　https://www.bodum.com/jp/ja/

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