【嶋田智之の月刊イタフラ】クラシック・チンクのEV、最高!!

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独占試乗!? コイツはめちゃめちゃオモシロイ!

チンクエチェント博物館がプロデュースするクラシック・チンクエチェントの電気自動車、通称500evの最初の1台が日本に到着し、ナンバーを所得したというので、さっそく試乗してきました。プロトタイプ的な個体で、さらには欧州から着いたそのままで、回生その他の細かなセッティングをする前のテスト段階だったのですが、ひとまずチョイ乗り! で。

このクルマについておさらいしておくと、1967年式チンクのレストアされた車体に、イタリアのニュートロン社製キットを組み込んだコンバージョンEV。フロントの小さなボンネットの下に6kWのLFPバッテリーパックを、リアに回生ブレーキが使える10kWの電気モーター、コントローラー、補機類用バッテリーがマウントされてます。

走らせてみると、もうビックリ! というか、EVなんだから当たり前だけど、オリジナル500が発進するときのような“後ろから追突されるんじゃないか?”という恐れは、まったくありません。何ともフツーのクルマみたいにスタートして、加速していくのです。昔のアバルト595とか695よりも、もしかしたら速いかも……という勢いで。フロントの高い位置に重いモノが載って、逆にリアが軽いから、曲がるときにはステアリング操作に対してほんの瞬間だけ、短いノーズが遅れて反応する感覚もありますが、加速体勢に入るとRR特有のトラクションを見せるし、おもしろいことにクラシック・チンクならではの軽快なフットワークでコーナーをクリアしてくれるのです。チンクであってチンクじゃない、チンクじゃないけどチンクそのもの。そんな感じ。楽しくて、走らせてる間中ずっとニヤニヤ笑っちゃってました。詳細はまたあらためて!

ルボラン2020年9月号より転載

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