メルセデスのレンタルサービス「メルセデス・ベンツレント」で話題のEV「EQC」を貸し出し1泊2日の週末トリップへ!

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メルセデス初のピュアEVの魅力をレンタカーで気軽に

2019年7月、メルセデス・ベンツ初のピュアEVとして国内デビューを果たしたEQCは、電動化を進めるメルセデスの新ブランド「EQ」の基幹モデルだ。モーターによるシームレスでパワフルな加速に加え、WLTCモードで400kmの航続距離を実現した高い実用性や、多目的に使えるSUVとしてのユーティリティ、そしてCO2を排出しないことによる環境性能など、メルセデスオーナーでなくても、初めてEVに乗りたい思うユーザーにとっても興味をそそられるモデルであるはず。

とは言えEVとなると気になるのがやはり充電の問題。日常の買い物程度に使うなら走行距離も多くないゆえ、定期的に小まめに充電したり、自宅ですれば済むがせっかくのSUVなのだから時にはキャンプやスポーツなどアウトドアにも出かけたくなるのが心情というもの。しかもEQCはベースとなる「EQC 400 4MATIC」でも車両本体価格が10,800,000円と、そう気軽に手を出せる価格ではないから、じっくりと乗って体験してから購入を検討したいというユーザーも多いのではないだろうか? そんな方に是非ともお勧めしたいのが、メルセデス・ベンツの公式レンタルカーサービスである「Mercedes-Benz Rent(メルセデス・ベンツ レント)」だ。こちらは北海道から沖縄まで、観光地の空港やホテルをはじめ、メルセデス・ベンツのディーラーや六本木と品川のメルセデスmeで行っているサービスで、メルセデスオーナーが旅先でも使い慣れたクルマで移動をしたい時や、メルセデスに興味を持っていてレンタルしてみたい方などに向けたもの。EQCに関しては、現在六本木のメルセデスmeのみでレンタルが可能で、同店舗とメルセデスme大阪では約90分の試乗ができる「トライアルクルーズ」も受け付けている。

メルセデス・ベンツ レントを利用するには会員登録が必要。メールアドレスとパスワードを入力して送信すると、仮会員のメールが届くので、そこから個人情報や免許証のデータ等を入力、貸し出ししたい店舗やオプション品を選んで予約を進める。

この「メルセデス・ベンツ レント」を利用するにはHPから事前の会員登録が必要となっていて、メールアドレスとパスワードを設定すると、入力したアドレスに仮会員の案内メールが届くので、そこからアカウントの登録が完了。次に個人情報と免許書の情報を入力し、貸し出しの店舗を選んでから期間と車種を選び、免責事項やチャイルドシートなどのオプションを選択して完了となる。貸し出し及び返却の時間は11時~18時となるが、11時から貸し出しの予約をすると前日の17時以降から追加料金なしでレンタルできるお得な「前日貸出プラン」も用意されているのもうれしいところだ。今回は週末旅行のために貸し出しするので、土曜日の11時貸し出しで24時間プラン(35,000円)+追加1日29,600円=64,600円がレンタル料金。前述の「前日貸出プラン」を利用し金曜日の17時に引き取ったので、トータル66時間EQCを貸し出しできたことになる。

EVゆえ燃料代が掛からない分もお得!

貸し出しの際にはスタッフからひと通り車両仕様に関する注意事項の説明を受けた後、実際にクルマに乗り込んで運転に関する操作方法やインフォテイメント系のレクチャーを受ける。運転に関してはメルセデスオーナーならほとんど問題ないと思うが、なにぶんEQCはEVゆえバッテリーの消費量を少なくさせる運転モードや、充電の仕方、充電スポットの検索&満空情報など、長距離移動に必要な項目を教えてもらうことも必須だ。

EQCではナビゲーションで充電スポットの満空情報を確認することが可能。この表示は充電器が2機備わっていて、いずれも空いていることを示している。

通常EVの充電には認証されているカードが要るが、EQCのレンタルサービスではこれを無償で提供してくれる。つまりいくら走ってもエンジン車と違って燃料代は掛からないわけ。それを考慮すると走れば走るだけレンタル料金もお得というもの。そんな説明を受けながらEQCでのドライブの期待と緊張!? がいやがおうにも高まる。

試乗前には使用時の注意事項等、ひと通りの説明を受ける。乗車時には車両の各種操作方法も教えてくれるので初めてでも安心だ。

レクチャーをひと通り受けた後、メルセデスmeを後にすべくEQCを乗り出した途端、EV特有の心地よいドライブ感覚に包まれた。これまでも様々なEVに乗ってきたが、やはり走り出しの瞬間は毎回驚かされる。無音の中からのスムーズな発進、そしてアクセル操作に対するレスポンスの良さは、エンジン車にはない独特の乗り味。さらにEQCならでは乗り心地の良さも相まって、快適に帰路につけた。

翌朝、目的地となる長野県・蓼科をナビで設定すべく、早速EQCに標準搭載されている対話型のインフォテイメントシステム「MBUX」を活用する。”ハイ、メルセデス”、”蓼科に行きたいんだけど”と語り掛けるだけでディスプレイに候補地を表示してくれるのMBUXは本当に便利だ。もちろんタッチパネルで住所や施設を入力することもできるが、MBUXを使う方がはるかに早く確実に目的地を設定することができる。目指すは女神湖畔に近いコテージで都内からの距離は約200km、EQCなら充電なしで航続できる距離であるが……。

出発時の航続可能距離は381km。もちろんこれは目安で、運転の仕方や道路状況によって大きく変わる場合もある。

ご存知の方も多いかと思うがEVは速度によってバッテリーの消費量が大きく変わってくる。また登り坂など負荷が高い走行状況でもその消費量は多くなる。中央道は登りが多くバッテリーの減りが多いことも加味して往路では双葉SAで一旦充電することに。都内を出発した際の航続距離は381kmだったが、SA到着したときにはすでにバッテリー残量は57%まで減っていた。

往路は双葉SAの急速充電器で30分充電を行った。これで航続距離は327kmまで増加。

高速道路のSAやPAには急速充電器が備わっていることも多いが、双葉SAでは44kWのCHAdeMO対応が1機備わってい。ただし1回の充電時間は30分までなのが難点。だが以外にも充電量は増えており、30分後には航続距離が327kmまで復帰していた。

高速走行でのEQCの乗り味は、本当に快適そのもの。最近はエンジン車でも静粛性は高いが、EQCのレベルは別次元で、タイヤからくるロードノイズのほうが気になるほど。レンタカーにはBurmesterのオーディオシステムが装備されていたが、スマートフォンを接続して各種ミュージックを流した際も、まるでプライベートな音響空間のごとく心地よいサウンドを味わうことができた。

またEQCはGLCがベースだけあって、前席および後席の居住性がいいのはもちろん、ラゲッジスペースも広く、家族での旅行やキャンプの荷物を積載しての移動も難なくこなしてくれることだろう。

長距離&ワインディングでもスポーティかつ快適な乗り味

各機能の操作方法は基本的に他のメルセデスと同様なので、最近のモデルのオーナーならば戸惑うことはないだろう。ラゲッジスペースには床下に普通充電用のケーブルが備わっている。

高速を降りてからは女神湖畔近くまで標高1500m以上を一気に駆け上がる。ここでは途中で充電したことでバッテリー残量を気にしなくて済むこともあり、走行モードを「Sport」に。

走行モードはバッテリーの消費を抑える「Eco」、通常走行の「Comfort」、パワフルでスポーティな走りが愉しめる「Sport」、それぞれを好みに設定できる「Individual」の4つが用意されている。

こんなシチュエーションもEQCにとっては得意のステージだ。トータル最高出力408ps(300kW)、最大トルクは765Nmを発生するモーターは、勾配のきつい上り坂を、2.5トンの車重を感じさせることなくグイグイと登っていく。

モーターはトータル408ps(300kW)の最高出力と、765Nmの最大トルクを発生する。

ハード気味に選択されたサスペンションは、乗り心地をさほど犠牲にすることなく、コーナーでは適度なロールを許しつつもステアリングを切った通りのラインをトレースしてくれる。重いバッテリーを搭載していることを感じさせることなく、パワフルかつスムーズにワインディングを駆けぬけていくさまも、ある意味EQCの真骨頂。市街地や高速走行、山道まで、卓越した走行性能を披露してくれたことは、まさしくEQCのマルチなキャラクターを見せつけられた気分だ。

そんなEQCの走りを楽しんでいるうちに、気づけば今日の目的地となるコテージに到着。蓼科の自然に囲まれた中では、やはりSUVスタイルのEQCのデザインはマッチする。今回のコテージは充電施設があることも考慮して選んだこともあり、翌朝の出発までEQCをフル充電することができた。多少選択肢が狭められることもあるが、EVを利用しての旅行に関していえば、翌日の移動をストレスなくするために宿泊地で充電できることは必要条件のひとつといえるだろう。

コテージでは普通充電器で一晩充電。翌朝にはフル充電されていた。

明けて翌朝、充電が完了してお腹いっぱい!? になったEQCの航続距離は361kmだったが、帰路は一般道・高速とも下り坂が多いため、バッテリーの消費量は少ないはず。その予想通り途中富士見パノラマでアクティビティを楽しんだりして寄り道したが、法定速度を守りつつ都内に帰ってきたときの残りの航続距離は268kmと全く余裕だった。

ちなみにEQCにはステアリング脇左右に、+-のレバーが付いたをパドルシフトが備わっているが、これは通常のギアのシフトアップ&ダウンでなく、ブレーキの回生レベルを選択するもの。メータパネルに表示される「D」が基準で、そこから右のパドルを引くと「D+」となりアクセルオフした際の回生(減速具合)が減り、左のパドルを引くと回生が増える仕組みとなっている。

帰路の渋滞でも疲れ知らず

さらに週末ということもあり、帰路の中央道は若干渋滞していたが、ACC(アダプティブクルーズコントロール)であるアクティブディスタンスアシスト・ディストロニックのおかげで疲れ知らず。メルセデス・ベンツ レントを利用してEQCの快適な週末トリップをすることができた。

渋滞時は前車に追従走行してくれるアクティブディスタンスアシスト・ディストロニックが本当に便利。高速道路上なら停止しても30秒以内なら自動的に再発進してくれる機能も備わっている。

いまだEVでの長距離移動はやや不安な方も多いと思うが、ある程度の事前の充電プランを想定していればストレスなく旅行できるはず。現在EQCはCEV補助金が40万円あり、納車後1年間の無償の充電サービスや自宅用の充電設備の無償提供といった、EVを初めて所有するユーザーの不安を払しょくするプログラムを提供しているので、これからEVに乗ってみたいという方にとってのメリットも多いことから、まずはメルセデス・ベンツ レントやトライアルクルーズでEQCに試乗してみて、気に入ったら検討してみるというのもアリだ。

ちなみにメルセデス・ベンツ レントでは、現在Aクラスであればメルセデスme六本木限定で、前日貸し出しプランを利用すれば最大22時間4000円~というお得なプログラムを実施中。これは一般のレンタカーを利用するよりもかなり割安なので、メルセデスオーナーならずとも利用することを是非お勧めしたい。

【Specification】MERCEDES-BENZ EQC 4MATIC/メルセデス・ベンツ EQC 4マチック
■全長×全幅×全高=4770×1925×1625mm
■ホイールベース=2875mm
■トレッド=前1625、後1615mm
■車両重量=2500kg
■バッテリー種類=リチウムイオン
■バッテリー総電力量=80kWh
■最高出力=408ps(300kw)
■最大トルク=765Nm(78.0kg-m)
■航続距離(WLTC)=400km
■サスペンション形式=前4リンク/コイル、後マルチリンク/エア
■ブレーキ=前後Vディスク
■タイヤ(ホイール)=前235/50R20、後255/45R20
■車両本体価格(税込)=10,800,000円

メルセデス・ベンツ レント

EQCスペシャルサイト

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相澤隆之
AUTHOR
2020/07/31 18:00

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