2代目へと進化して走りもルックスも格段にアップデートされたメルセデス・ベンツCLA。一方のブランニューとなる2シリーズ・グランクーペは、 FWD化された最新の1シリーズがベース。ここでは、コンパクトな4ドアクーペを選ぶ価値はどこにあるのかを、そのスポーツ性と個性から探ってみたい。
CLAは見た目に相応しい高級感をしっかり演出
コンパクトセグメントにおいて伸びやかなシルエットと4ドアの実用性をいち早く手に入れたメルセデスCLA。これにようやくBMWも、1シリーズのFWD化をもって追従し、このたび2シリーズ ・ グランクーペを登場させた。
ちなみにこのジャンルはホットな市場のようで、アウディもA3セダンをクーペライクなデザインで再出発。その理由は主に巨大市場の中国での人気だろうが、雨後の竹の子状態であるコンパクトSUVでは満足しきれないスタイリッシュ派にとってもこの“お洒落セダン”は、実用性と適度なニッチさの両面で満足させてくれる貴重な存在になっているのだと思う。
ということで今回は新登場した2シリーズグランクーペのホットモデル「M235i xDrive」 を、このジャンルの先輩であるメルセデスが「CLA2504MATIC」で迎え撃つ。相手がMバッジを付けるなら本来はAMG「A35」を用意するのが筋だが、今回は状況が許さなかった。とはいえこの比較が様々な考察を示す結果となったので、まずは読み進めてみて欲しい。
CLAを走らせてまず感心するのは、コンパクトセグメントながらもその見た目に相応しい高級感をしっかり演出できていることだ。
上級セグメントと同等のツインディスプレイと、タービンシェイプの空調アウトレットを軸としたアバンギャルドなインパネ。この近未来的なキャビンを即座にアダプトできるACCで街中からアクセルいらずに走らせるだけで、モビリティにハードではなくソフトの時代が来たと意識させられる。これでMBUXが勝手にしゃべりだしたら、未来のクルマだ。自動運転よりもAIコミュニケーションを先に進化させた方がスマホ世代にはウケると思うし、そんなSF的カッコ良さにCLAのクールさは高い親和性を見せると感じた。
もちろんこうしたインフォテインメントやACC機能はBMWも有しているが、内装の質感やデザインの洗練はメルセデスが大きくこれを引き離している。
肝心な乗り味はスポーティグレードとスポーツグレードの違いがハッキリ別れる。CLA250の美点は18インチの扁平タイヤを履きながらも乗り心地を崩さない配慮で、フロントサスのダンピング剛性はソフト目。対してリアサスをどっしりさせることで動きを落ち着けている。結果としてステア応答性は鈍くなるが、まったりと路面をつかむハンドリングは飛ばすほどに奥深さを増し、粘り気のある電動パワステと共に、路面状況をドライバーに知らせてくれる。
■関連記事
関連記事
【海外試乗】M社渾身の最新ハイパフォーマー。すべては走りありきのトップガン「BMW M5」
BMW
2024.11.13
SUV「iX」とサルーン「i7」、ふたつのフラッグシップBEVを展示!「iX1」試乗もできます!BMW出展情報【EV:LIFE 神戸2024】
EV:LIFE KOBE2024
2024.10.31
BMWから新型「1シリーズ」登場!最新テクノロジー満載の内容を象徴する、斜めデザインのキドニーグリルが特徴!
ニューモデル
2024.10.31
「BMW 2シリーズ グランクーペ」、リスボンの「エイプフェスト 2024」で華々しくデビュー!
ニューモデル
2024.10.30
愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?
複数社を比較して、最高値で売却しよう!
車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。
手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!
一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!
【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>