モンテカルロ市街を「SF90ストラダーレ」が鮮やかに駆け抜ける
フェラーリは6月13日、モナコを舞台に特別に制作した短編映画「Le Grand Randez-vous(ル・グラン・ランデブー)」を公開した。
フェラーリが短編映画を制作したのは、新型コロナウイルス感染拡大による難局を、お互いの責任ある行動や連帯によって乗り越え、再びモータースポーツや映画、社会生活の回復に向けた最初のステップにするためであると説明している。
メガホンを握ったのはフランス映画界の巨匠、クロード・ルルーシュ監督。この短編映画では、F1モナコGPで使用するモンテカルロの市街コースを駆け抜ける、同社最新のハイブリッドスーパースポーツ「SF90ストラダーレ」が収められている。ちなみにこの映画が撮影された日は、新型コロナの影響で開催中止となったF1モナコGP決勝日の5月24日。撮影現場は一般の通行がシャットアウトされたが、好奇心旺盛な近所の住民が多く駆けつけたという。
ステアリングを握ったのは、モナコ出身のレーシングドライバー、シャルル・ルクレール選手。劇中ではシステム総合で1000psを発生し、0-100km/h加速を2.5秒でこなすフェラーリの最新ハイブリッドスーパースポーツSF90ストラダーレのスピード感あふれる走りが収められており、そのシーンの一部はBGMが挿入されていないため、SF90のエキゾーストサウンドを耳にできる。
ルクレール選手はまず、ひとりでモンテカルロ市街をドライブしたのち、助手席にモナコ公国のアルベール殿下を迎え、さらにドライブを重ねる。さらにその後には、冒頭に登場した花屋の女性が助手席に収まる。
この作品は、1976年にルルーシュ監督がパリの公道を舞台に制作した短編映画「C’étaitun Rendez-Vous(ランデブー)」を下敷きにしたもので、フェラーリのエンジンサウンド、そしてそのスピード感は今回の作品でも美しく表現されている。この短編映画で花屋を演じた女性は、ルルーシュ監督の孫娘、レベッカ・ブラン・ルルーシュだ。
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