新しいシャシーはまさに余裕綽々
右ハンドル仕様も用意されるというC8は、乗降性にも一切の癖はない。ただしサイドインテークとノブを兼ねた造形のドアの厚みが、狭い場所でのアクセスに影響しそうという懸念はある。
特徴的なスイッチレイアウトの内装ではあるが、操作自体にトリッキーなことはなく、収まってしまえば慣れるのは早かった。上下をフラットにデザインしたステアリングによってHUDの視認性は大きく向上、計器類やインフォテインメントのグラフィックも明快で直感性も高い。何より、キャブフォワード&ローカウル化によって得られた前方視界の良さ、フェンダーの峰が示す車幅感覚の掴みやすさはこのデザインの美点だろう。ただし、後方の直接視界は見た目の通りで相当に厳しい。
C8のタウンライドでともあれ驚かされるのは乗り心地の良さだ。とりわけスポーティなZ51パッケージでさえ、凹凸や段差などのアタリは至って丸く、轍や大きなうねりなどに遭遇しても進路を乱されることもない。懸架方式の変更もあって、コルベットの癖ともいえたロール方向の小さな揺れも激減しフラットなライド感をみせてくれる。ドライブモードがツアーであれば、スポーツサルーンもかくやの柔軟性をみせてくれるという印象だ。
まったく新しいパッケージ、そしてシャシーはエンジンパワーを余裕綽々で受け止め、件のトラクション不足を感じる場面はほとんどない。仮に駆動輪がブレークする状況でもESCが素早く介入し、先代とはレベルの違うボディコントロールをみせてくれる。
あまりにも安定しているがゆえに遅くさえ感じるが、Gメーターを確認すれば1.3G程度の旋回でも後輪側はどっしりと粘っていて破綻の兆候も伺わせない。そこからの滑り出しもミッドシップとしてはかなり穏やかで、修正の応答も優しい。ムービングパーツを下方に置いたコンパクトなOHVをドライサンプで積めば、ここまで低重心なパッケージに仕上げられるものかと感心させられる。
そしてコルベットらしさを思い切り感じさせるのもまた、このスモールブロックV8が奏でる独特のメカニカルサウンドやエキゾーストノートだ。高回転域だけではなく低回転域にも十分な旨味がある、このエンジンがあってこそ、C8が自らの出自や個性を鮮明に示せるのだと実感させられた。
■関連記事
- 大人気の「アストロ」にバン仕様を追加予定・情景セットもあり!トミーテックの1/64ミニカー新製品【CARSMEETモデルカー倶楽部】
- 70年の歴史上初の電動化&全輪駆動!「シボレー・コルベットE-Ray」、歴代最速の加速性能を引っ提げて登場!
関連記事
愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?
複数社を比較して、最高値で売却しよう!
車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。
手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!
一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!
【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>