上質感に加えて官能性も備わる!
先代の丸みを帯びたスタイリングから一転、筋肉質なアスリートのようにスポーティになった新型A1に、ドライビングプレジャーを期待する人も多いだろう。Tクロスに比べると全長は75mm短いがホイールベースは逆に10mm長い。そのため後席も含めてBセグメントとしては前後方向の余裕は十分にあり、着座姿勢はアップライトではないのでスポーティで走り出す前からウキウキとしてしまう。
エンジンは直列4気筒1.5Lターボ。本国ではゴルフVIIのビッグマイナーチェンジ時に導入されたもので、ポロTSI Rラインにも採用されている。従来の1.4Lに対してロングストローク化され、効率アップと排ガス対策が施されたユニットだ。パフォーマンスとしては1.4Lに対して最大トルクが10Nm増となっているに過ぎないが、コンパクトなA1にとっては余裕たっぷり。Tクロスと違って、こちらはDレンジのままでもあらゆる場面で不足を感じることがなく、右足の動きと加速感がシンクロしている。超低回転域からターボ特有のラグなど感じさせずにスッとトルクを立ち上げ軽やかに発進。常用域が扱いやすくて街中も得意なステージだ。100km/hは7速で1800rpm程度だが、そこでも余裕があるので高速巡航も楽々とこなす。
扱いやすいだけではなく、このパワートレインはほどよくドライバーを楽しい気持ちにさせてくれる。ホットハッチのように刺激たっぷりというほどではないが、優れたドライバビリティとレスポンスの良さによって「もう少しアクセルを踏み込んでみようかな?」という気にさせるのだ。Sレンジのいいところは積極的な走りのなかで、右足の動きに合わせてレスポンス良くギアが下がってくれることだ。パドルシフトはSラインにオプションで用意されるだけで、そこがちょっとした不満だと思っていたのだが、この特性のおかげでだいぶ解消。アクセルペダルのコントロールだけで思い通りに走れるのだった。
フットワークもバランスがいい。乗り心地に硬さはなく、サスペンションの動きが上質でロールやピッチングも自然な感覚。コンパクトカーらしからぬどっしり感と軽快さが同居しているのだ。街の交差点を曲がるだけでも活発な印象を受け、ハイスピードなコーナリングでは絶大な安心感がある。全体的にキビキビとしていて走らせるのが楽しい。
TクロスはVWらしい安心感や素直な操縦性、アンダーパワーゆえの意外な楽しさなどで満足度の高いモデルだが、A1はプレミアムブランドらしい上質感とハッチバックならではの運動性能の高さや官能性まで兼ね備えている。どちらもドイツ車らしい資質の高さを基本に、キャラクターに合った走りを楽しませてくれるのだ。
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