【海外試乗】「フォルクスワーゲン・ゴルフ」世界が注目する8代目ゴルフの試乗第一報

ゴルフVIIIとID.3の競合はある程度は避けられない(リポート=木村好宏/Y.Kimura)

8代目ゴルフの外観を見て最も驚いたのは、ボンネット上と、ボディをグルリと一周するプレスラインだ。これまでのトップは、シンプルでクリーンなサーフェスに賛同してきたからだ。また、歩行者保護対策と軽量化に向けてボンネットがより柔らかくなったことで、その内張りやダンパーは廃止されている。明らかなコストセーブだが、こうした代償がなければ標準でフルデジタルディスプレイやLED ライト、さらにはC2Xなどのハイテクを装備することはできなかっただろう。ただ、こうした判断は以前のVWでは考えられなかったことで、世代交代は確実に進んでいる。

ところで最大の関心事は、ほぼ同時期にVWディーラーに並ぶゴルフVIIIとID.3の関係だ。VWのナンバー2、ラルフ・ブランシュテッターは「基本的にゴルフを選ぶユーザーはロイヤリティの高い人たちです。安定した台数は売れるでしょうが、ある程度の競合は避けられない」と告白した。そして「それは世の中の環境意識の高まりを意味し、我々はそれにID.3で応えなければならない」と締め括った。

VWのナンバー2であるラルフ・ブランシュテッター氏。ID.3との関係について明快に答えてくれた。

VWのナンバー2であるラルフ・ブランシュテッター氏。ID.3との関係について明快に答えてくれた。

(リポート=木村好宏/Y.Kimura)

フォト=フォルクスワーゲングループジャパン/VOLKSWAGEN GROUP JAPAN ル・ボラン2020年2月号より転載

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