【国内試乗】「AUDI A8」その乗り心地は異次元感覚ともいえるフラットライド!

乗り心地は異次元感覚ともいえるフラットライド

プレディクティブアクティブサスペンションの最大の特徴は、受動的ではなく能動的に制御できる点にある。アクティブサスを含む通常のサスペンションは、路面からの入力があった後にばねとダンパーで振動を吸収するが、これだと最初の入力に対する応答はどうしても一瞬遅れてしまう。プレディクティブアクティブサスペンションは、レーザースキャナーやカメラを用いて前方の路面状況をモニターして、あらかじめ最適な接地圧を算定し、減衰力を整えるので、一発目の入力からばね上の動きを可能な限りフラットな状態に保てるのだ。

A8ならではのクリーンでインテリジェントなコクピット回り。プレディクティブアクティブサスペンションの調整はタッチスクリーンで行なえる。

プレディクティブアクティブサスペンションの作動状況はモニターでも確認できる。フロントバンパー前面の赤いエリア表示は路面をモニターしていることを、4輪のダンパー部分の赤い表示はプレディクティブアクティブサスペンションの制御状況をそれぞれ表している。取扱説明書には夜間など条件によって作動しない場合もあると記されていたが、都内の夜の一般道や首都高では途切れることなく作動し続けた。

きわめて高品質なプライベート空間。試乗車はコンフォートパッケージで、後席にはエンターテインメントシステムなど贅を尽くした機能が満載。

その乗り心地は異次元感覚ともいえる、まさしくフラットライドだった。ばね下の4輪が超高速で適切によく動いて路面からの入力を吸収し、ばね上のボディの動きを極小に抑え込んでいる。ドライブモードで「ショーファー」を選択すると“カーブチルト機能が”オンになり、コーナリング中にボディのイン側をわずかに下げて水平に近い旋回姿勢を作り上げる。当初、ドライバーは通常のコーナリングフォームと異なることにやや戸惑うかもしれないが、後席のパッセンジャーにとっては至極快適な乗り心地に違いない。

レーザースキャナーなどと連携するモーターにより4輪を制御、幅広い走行特性を実現するプレディクティブアクティブサスペンション。トップグレードでなくとも、こうしたハイテクがオプションで選べるのはA8ならではといえる。

レーザースキャナーを含む多くのセンサーを使った運転支援システムと48V電源は、今後相次いで導入されていくであろう次世代の技術である。このふたつが揃うことで可能になった“ロードセンシング式フルアクティブサスペンション”をいち早く導入した技術力こそ、いまのアウディの真骨頂といえるだろう。

フォト=郡 大二郎/D.Kori ル・ボラン2020年1月号より転載

■関連記事

2019/12/25 11:00

関連記事

愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?

複数社を比較して、最高値で売却しよう!

車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。

手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!

一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!

【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>

注目の記事

「ル・ボランCARSMEET」 公式SNS
フォローして最新情報をゲット!