デカイデカイと言っても……。
さてさて、2019年6月下旬に発表され8月から順次納車とのことだった、BMW初のフルサイズSAV(スポーツ・アクティビティ・ヴィークル=SUVと同義)の「X7(エックスセブン)」にメディア取材用のデモカーが用意されました。もちろん、ル・ボラン1月号(2019年11月26日発売)では、モータージャーナリストの萩原秀輝(はぎはらひでき)氏による躍動感溢れる試乗記を掲載するわけですが、その試乗と撮影現場に立ち会った編集部員がこのX7を細々とチェックしてみました。
借り出した「X7 xDrive35d Design Pure Excellence」は、ディーゼルターボの中間グレードで、車両本体価格1千229万円にBMW Individual装備とサラウンドシステムや22インチ・ホイールといったオプション込みで1534万5000円です。ちなみに、V8ターボのトップグレード「X7 M50i」が車両本体価格1595万円なので、クリーンディーゼルのラグジュアリー仕様とカリカリな高性能版のどちらを選んでも価格は大差ないといえます。
全長5165×全幅2000×全高1835mmでホイールベースは3105mm、車両重量は2420kgというウワサに違わぬ巨体にたじろぎましたが、世間にはフルサイズSUVが結構いるもんです。たとえばレクサスLXは全長5080×全幅1980×全高1910mm。メルセデス・ベンツGLSは全長5140×全幅1980×全高1850mmという堂々っぷり。これらライバルも都心では大きく見えますが、ピックアップ・トラックがゴロゴロしてる北米ではミドル級かもしれません。
こちらも「デカイデカイ」と囃される新キドニーグリルも、同門ロールスのパルテノンに比べればカワイイもの。実際にX7のグリルを測ってみたら幅85×高さ35cmと顔の半分くらい。では、同じ頃に借り出した新型1シリーズはというと、幅83×高さ27cmですから「グリル:ボディ」比でいえば1シリーズの方がデカイといえるでしょう。
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