新型ポルシェ911徹底研究! 991から992へと何がどう変わったのか?

ボンネット(左が 992、右が991以下同)
歴代911と同様にV字シェイプを踏襲するも、992ではノーズ部分がより直線的でシャープになった。またタイプ996以降フラットだった中央部分には、930などと同様に凹んだプレスラインが。実は991のボンネットにはある秘密が。

ドアハンドル
歴代911のドアハンドルはこれまですべて手を入れて引っ張る形状のものだったが、992では空力性能を重視しリトラクタブルタイプに。キーを携帯していてドアハンドルに手を近づければ、自動でせり出してくる。ただツメの長い女性などは注意が必要だ。

前後タイヤサイズ
タイプ991のカレラSでは前後20インチでタイヤサイズは245/35ZR20、リア305/30ZR20であるのに対して、992は前20インチ、後21インチに。フロント245/35ZR20、リア305/30ZR21で、撮影車両はグッドイヤーEAGLE F1を装着していた。

ルーバー
タイプ991より縦になったリアのエンジンフードのグリルのルーバー。991は24本なのに対し992では、右から数えても左から数えても「9」本で、センターに配置されたハイマウントストップランプが「11」で「911」を表わしている洒落のきいたものに。

ヘッドライト
ヘッドライトにも930のデザイン要素が取り込まれており、二重まぶたのように上部に段差がつけられている。992の撮影車両はオプションのLEDマトリックスヘッドライトおよびポルシェ・ダイナミック・ライトシステム+(47万5000円)を装備する。

フロントバンパー
991ではV字シェイプの流れを受けて3分割されていたが、992は大きくひとまとめにブラックアウトし男性的なデザインに。左右の電子制御式のフラップはスピードや温度、走行モードに応じて開閉する。ACC用センサー類のためナンバーの取り付け位置が上に。

ドアミラー
996、997ではAピラーの付け根に装着されていたドアミラーは、空冷時代に戻り991以降はドアパネルにミラーを装着する。空力やコストなど理由には諸説あるが、最近では死角を減らすためにこの方式を採用モデルも多い。992ではよりシャープな形状に。

エンジン
2981cc水平対向6気筒ツインターボエンジンは991のものを踏襲。ターボチャージャーを刷新、タービンを大径化するなどして高効率化。991カレラS比で30psと30Nm上回る、最高出力450ps/6500rpm、最大トルク530Nm/2300-5000rpmを発揮する。

テールライト
930にヒントを得たというテールデザイン。いまポルシェのブランドアイデンティティとして真一文字のテールライトがすべてのモデルに採用されつつある。トランクやハッチゲートなどがないため分割線の一切ないピュアなラインは911ならではのもの。

リアスポイラー
991比で約25%大型化。速度90km/hでエコポジションと呼ばれる第1段階、150km/hでパフォーマンスポジションという第2段階で可変。スポーツモード時などは90km/hで後者に。開閉式フロントラジエターグリルと合わせ空力性能は大幅に向上した。

フォト=郡 大二郎/D.Kori ル・ボラン2019年10月号より転載

TAG :

注目の記事

「ル・ボランCARSMEET」 公式SNS
フォローして最新情報をゲット!