注目のワールドプレミアは最速で今年の後半か?
アウディのCセグメント級ハッチバック、「A3」の次期型とおぼしきテスト車がこれまでで最も鮮明な姿でカメラに捉えられた。
アルプスに現れたプロトタイプでは、「A7」や「A8」あたりから始まったワイドなシングルフレームグリルやコンパクトになったコーナーエアインテークが確認できる。また、ヘッドライトのアウトラインも鮮明だが、中のユニットは依然として市販型ではない。実際、アウディはA3のライトユニットの詳細をよほど隠したいのか、開発車両を目撃するたびに異なったグラフィックになっている。このテスト車でも、上部のLEDデイタイムランニングライトバーはフェイクと思われる。
このテスト車で注目なのは、従来までは見られなかった電動モデルのようなホイールを装着していること。さらにエキゾーストパイプが確認できないことから、投入が噂されているピュアEV仕様である可能性もある。とはいえ、ハッチゲートにはドイツ語でブレーキテストを意味する「BREMSEN TEST」のステッカーが貼られていることから、今回アルプスに現れた目的はブレーキキャリパーやローターのテストがメインのようだ。
今回は室内の撮影にも成功しているが、ダッシュボード中央には10.1インチMMIタッチスクリーンディスプレイのほか12.3インチのデジタル・インスツルメントクラスターを装備。さらにメーターを囲むようなルーバーのレイアウトや随所に配したクロームのトリムなどで、アウディの最新作らしい新しさと上質感が演出されているようだ。
新型A3への搭載が予想されるパワーユニットは、1L直列3気筒ターボや1.5L直列4気筒ターボに加え48Vマイルドハイブリッド仕様や「e-tronプラグインハイブリッド」、さらには前述のピュアEV仕様も用意される模様。現行モデルと比較すると、格段に電動化が進むようだ。その正式デビューは最速で今年後半との説が有力だが、ボディ形態は当面のところ5ドアのみ。後から3ドアに代わって5ドアクーペが新設定されるという。
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