重要なアラートをディスプレイから飛び出すように見せることで視認性をさらに高める
8月12日、ドイツの大手サプライヤーであるボッシュは、クルマのメーターパネルに3Dディスプレイを採用した次世代のデジタルメーターを開発したことを発表した。
メーターパネルのデジタル化が進んでいることはご周知のとおり。たとえば、フォルクスワーゲンの「アクティブ・インフォ・ディスプレイ」や、アウディの「アウディバーチャルコックピット」などは、メーターパネルのほぼ全体でナビゲーションマップを表示できるなど、ドライバーの使いやすさや視認性、ひいては安全性を高める機能を採用している。ちなみに、ボッシュの開発した世界初のデジタルディスプレイを採用したモデルは1980年代に登場した「アウディ・クワトロ」だった。
このたびボッシュが開発した「3Dディスプレイ」は、将来のメーターのあり方を提示するもの。3Dテクノロジーによって、ドライバーは重要な各種アラートがメーターから飛び出してくるかのように見えるのだ。これによりドライバーは重要な視覚情報をより速く、明確に把握することができるとボッシュは説明。たとえば駐車時は、リヤビューカメラの画像がよりリアルに表示され、障害物を早く認識できるほか、駐車スペースと自車との距離感をさらに正確に把握することができる。
ボッシュでは、この3Dディスプレイとともに、インフォテインメントディスプレイと連携させたHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)はユーザーとディスプレイ間の相互作用がさらに進むと見ている。すでに音声認識機能や、AIによるインテリジェントな対話型インフォテインメントシステムが一部の市販車に導入されているが、将来の自動運転を視野に入れた場合、あらゆるユーザーにマッチするようなインタラクティブなHMIはとても重要になると同社は主張している。
ボッシュは9月12〜22日にドイツで開催されるフランクフルト・モーターショーに出展し、3Dディスプレイを含む次世代モビリティに向けた最新技術を披露する予定だ。
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