専用デザインのワイドボディに717psのV8スーパーチャージャーを搭載
8月14日、FCAは2020年モデルのダッジ・チャージャーSRTヘルキャットをベースにした特別限定車「デイトナ50thアニバーサリーエディション」を発表した。
今から50年前、1969年にダッジはNASCARレースに参戦するためのホモロゲーションモデルとして、ダッジ・チャージャーのデイトナモデルを製作した。独特の大型リヤウイングをはじめとする特徴的なルックスをまとうデイトナモデルは、プロトタイプで平均ラップ速度200マイル(約322km/h)という記録を樹立。コレクターの熱烈な要望を受けて501台が市販された。
このたび発表された「デイトナ50thアニバーサリーエディション」は、初代デイトナモデルの生誕50周年を記念して製作されたモデルで、発売台数は、当時と同じ501台に限定される。
搭載される6.2LのV型8気筒スーパーチャージャー「HEMI」ユニットは717ps/881Nmを発揮。このエンジンスペックは限定モデル専用にチューニングされたもので、標準モデルより10ps上乗せされている。ベースモデルの状態で世界最強・最速の量産セダンとダッジは主張してるが、さらにパフォーマンス水準が引き上げられているのだ。
専用サイズとなるピレリ製305/35ZR20オールシーズンパフォーマンスタイヤをフェンダー内に収めるため、ボディを3.5インチ(約89mm)ワイド化。トランクスポイラー部分には専用の「DAYTONA」デカールが張られ、特別なモデルを主張する。ボディカラーはB5ブルー(写真)とピッチブラック、トリプルニッケルの3色がホワイトデカールを、ホワイトナックルにはブルーのデカールを組み合わせる。
ホイールはサテンカーボン仕上げでサイズは20×11J。その内側にはフロント用が6ピストン、リヤ用が4ピストンのキャリパーとドリルドディスクを組み合わせるブレンボ製高性能ブレーキが収められている。
ブラックを基調としたインテリアでは、シートバックに「DAYTONA」を表示するレザーとアルカンターラを組み合わせるパフォーマンスシートが特徴的。シートやドアトリムなどにはブルーのアクセントステッチが施されるほか、ステアリングホイールやフロアマットはこのモデル専用デザインとなり、特別な雰囲気を創出。カーボン製インストルメントパネルにはシリアルナンバー入りの特製バッジが装着される。
ダッジは、この特別限定モデルを含む2020年モデルのダッジ・チャージャーを、今秋から米国市場において受注開始し、2020年初頭からカスタマーへのデリバリーをスタートさせる予定だ。