【海外試乗】「BMW X3 M/X4 M」仁義なきパワーウォーズに、 ミドルSUVの新たな火種が!

追加投入の高性能SUV生まれ故郷はサーキット

インテリアはMスポーツ仕様とほとんど違いはないが、速度ゲージは330km/h、レッドゾーンは7200rpmにまでスケールアップ。サポートのしっかりした硬めのスポーツシートに身体を預けてスタートボタンを押せば、キャビンにまで直6の咆哮が轟く。

レザーとカーボン、アルミ素材で構成されたコクピット。本革巻きスポーツステアリングには、Mカラーの3色ステッチが施される。シートはスポーツタイプが標準で上質なヴェルナスカレザーやメリノレザーを用意。

走り出せば、すべての操作系が男らしい頑固なスポーツモデルという雰囲気を醸し出す。しかも、そのダイナミック性能は驚くばかりで、ハイペースで流れるハイウェイに怯まず飛び込める。加速後は、しっとりしたステアフィールでクルージングが楽しめるのだが、大径タイヤと締め上げられたスポーツシャシーは硬く、たとえ「コンフォート」を選んでも、北米の高速道路でしばしば見られる裂け目や穴を避けないと、ショックが身体にダイレクトに伝わってくる。

シフトセレクターで変速レスポンスが変えられるほか、エンジン、シャシー、ステアリングの特性をそれぞれ任意でセットアップでき、その設定をメモリーできるM Driveボタンをステアリング左右に備える。

一方、サーキット試乗ではこのスポーツシャシーが抜群のパフォーマンスを発揮。コーナリングでは後輪のトルクをきちんと路面に伝え、しっかりしたグリップ性能でラインをトレースする。こうしたコーナーからの脱出は、Mが仕立てたフルタイム4WDの極み。そのままバックストレッチで加速すると、今度は無類の直進安定性を発揮して約200km/hに届く。わずか数ラップの試乗であったが、やはり「M」の生まれ故郷はサーキットであることが確認できた。

リポート:木村好宏/Y.Kimura フォト:BMW AG/BMW AG ル・ボラン8月号より転載

■関連記事

2019/07/02 18:00

関連記事

愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?

複数社を比較して、最高値で売却しよう!

車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。

手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!

一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!

【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>

注目の記事

「ル・ボランCARSMEET」 公式SNS
フォローして最新情報をゲット!