911を筆頭とするガソリン車譲りのイメージ戦略か?
ポルシェ初のピュアEVスポーツ、「タイカン」の市販型最終プロトタイプがこれまでで最も軽度なカモフラージュ姿でカメラの前に現れた。
ポルシェはすでにプロトタイプの画像を公式リークしているが、捕捉されたテスト車ではこれまで隠されていた生産型のヘッドライトを装着。さらにLEDデイタイムランニングライトバーを備えるフロントバンパーなど、ベースとなっている「ミッションEコンセプト」に似たフロントエンドが確認できる。加えてリヤクォーターウインドーやフェンダー、テールライトの最終的ディテールも初めて露出。これまで装着されていたフェイクのエキゾーストパイプも外されていることから、公開へ向けた準備も整いつつあるようだ。
タイカンには9万ドル(約1千万円)程度のベースグレードのほか、9万ドル以上の「4S」、13万ドル(1,450万円)以上の「ターボ」という3グレードが用意されている模様。このテスト車両にはカーボンセラミックブレーキが搭載されている点から、上級グレードのターボである可能性が高い。しかし、疑問が残るのはピュアEVのタイカンになぜ「ターボ」なのかということだ。情報によると、これはポルシェが「911」を筆頭とする歴代のターボモデルで作り上げた最強というイメージをタイカンでも活用する意図があるとのこと。
そんな「タイカン・ターボ」のパワーユニットは、最高出力600ps以上を引き出す永久磁石シンクロナスモーター(PSM)を2基搭載。動力性能は、0~100km/h加速が3.5秒以下、0~200km/h加速も12秒以下のパフォーマンスだという。1回の満充電による最大航続距離は500km以上で、800Vの電圧を持つ最新の急速充電システムに対応。わずか4分間の充電で100km走行分の充電が可能という。その全貌が明らかになるのは9月。ワールドプレミアの場は、フランクフルト・ショーとなるはずだ。
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