ホンダ・レジェンド・ハイブリッドEX vs レクサスLS500h Fスポーツ、日本が誇る高級サルーンの実力を検証【清水和夫のDST】#91-1/4

世界に誇れる独自の技術、高級サルーンの日本車対決

ホンダ・レジェンドとレクサスLS500h。ユニークな電動化を果たした高級サルーンだ。日本車はモノマネが上手いと、揶揄された時代からすると想像もつかないくらい、その独創的なシステムは世界に誇れるレベルにある。
レジェンドに搭載されているのは、フロントにひとつ、リアアクスルの左右にふたつのモーターを配置したスポーツハイブリッドSH-AWDだ。電動4駆でありながら、旋回性能もモーターでアシストできるのが特徴である。3モーターはパワーユニットとしてだけでなく、駆動のトルク配分、旋回アシストを同時に制御しているわけだが、ビッグマイナーチェンジで、システムの熟成が躍進。世間一般ではやや年寄り臭い?イメージで捉えられているレジェンドではあるが、技術の中身は実に先進的なのである。

加えて、ボンディング技術でボディ剛性が高められており、それでいてガチガチのスポーツカーのようなサスペンションではないから、ロールとヨーの出方がとても自然だ。
自然吸気のマルチシリンダーに、7速DCTが組み合わされ、ハイブリッドシステム自体も燃費重視型ではないため、パドルシフトを操作して走るとかなり楽しめる。もちろん高級サルーンらしい、上質な乗り心地も備わっている。スポーティでセクシーなグランドツアラーとして、想像以上の実力派なのである。

リポート:清水和夫 フォト:篠原晃一 ル・ボラン 2018年8月号より転載

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