タイヤの選定でクラリティに軍配。しかし両車ともブレーキの改善は課題
TOYOTA MIRAI
●制動距離:46.0m(★★★)
ミライのタイヤはかなり低い転がり抵抗を持つことがドライ路面の直線ブレーキテストで分かっていたので、あまり期待はしていなかった。だが、本当に驚いたのは、2-3mm程度の水深でハイドロプレーンが発生し、一瞬ブレーキもハンドルも効かない状態が発生した。水たまりに入った瞬間、今まさにタイヤが浮いているというインフォメーションを感じたのだ。制動力はなんとか発生しているが、ハンドルがほとんど効かなかった。2回目はハンドル操作をやや先行させ、ABSのロバスト性をチェックしたが、この状況下でも低ミュー路の誤判定が起きなかったので安堵した。FFでもリアの重量が比較的大きいので、リアブレーキが使えている。プリウスのリアブレーキの効きよりも、断然良いと言えるだろう。
HONDA CLARITY FUEL CELL
●制動距離:48.5m(★★★☆)
クラリティのほうがタイヤのウェットグリップは優れている。ウェット路に進入した際、ミライのようにタイヤが浮く感じはなく、しっかりと路面に接地しておりハイドロプレーンも起きなかった。同じブリヂストン製エコピアだが、サイズが異なるだけでなく、車種専用となるトレッドコンパウンドの違いも大きく影響する。ちなみにタイヤの溝はミライよりも約1mm多く残っていた。クラリティのABSはミライほど最大のストッピングパワーを発揮するものではないが、ライントレース性は満足できた。しかしハンドルを先行させる2回目のテストでは、リアブレーキの減圧が目立ち、制動距離は伸びてしまった。ブレーキシステムの出来やチューニングはミライに軍配を挙げたいが、タイヤの選定ではクラリティに賛成だ。
- 1
- 2
■関連記事
- 安全装備・先進機能がさらに充実! トヨタ、燃料電池自動車「MIRAI」を一部改良
- クルマとしての完成度は高レベル! あとはインフラの整備だけ!?「トヨタ・ミライ」【河口まなぶ動画試乗インプレッション】
関連記事
愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?
複数社を比較して、最高値で売却しよう!
車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。
手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!
一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!
【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>