アルファは雪上でもアルファだった!
一方、2018年にマイナーチェンジを実施した、ジープのミドルクラスであるチェロキーは雪上でも正確な操縦性を示した。特設コースを飛ばし気味に駆けぬけても、乾いた舗装路のようにステアリングを切り込んだ通りに向きを変えてくれる。周囲の流れに合わせて一般路を走らせるだけでもこうした特性が確かめられるだけに、安心感につながるはずだ。
さて、アルファロメオ大躍進の原動力となったのは2017年と2018年に日本市場に投入されたジュリアとステルヴィオの成功だ。特に、ステルヴィオはアルファロメオ初のSUVとなる。車重が増え重心も高いSUVでアルファロメオらしいスポーティさが得られるのかという心配をよそに、乾いた舗装路では躍動感ある走りを楽しませてくれた。
それなら、雪道ではどうだろうか。まずは、特設コースでコーナリングの限界性能を試してみよう。走行モードがn(ノーマル)なら、前後トルク配分を0:100から50:50まで場面に応じて連続可変制御する、オンデマンド式4輪駆動システムが正確な操縦性と優れた安定性を獲得。より積極的にアクセルを踏みステアリングを切ると、ごくわずかに狙った走行ラインを外れ限界を超えそうな予感を抱くものの、次の瞬間にESC(横滑り防止装置)が介入。いわば走りの保険がかけられているようなものなので頼りになる。
だが、走行モードをd(ダイナミック)にすると状況が変わってくる。前後トルク配分は後輪重視となり、FR車を走らせるような感覚でテールスライドにさえ持ち込める。ESCの介入も控えめになり、あえて挙動変化を楽しむ領域を拡大してくれる。ただ、限界を完全に超えてしまうことはなくスピン状態に陥る前にESCが危うい事態を抑え込んでくれる。
こうした電子制御の裏付けがあるだけに、試乗した2.0 TURBO Q4が積む2Lの直列4気筒エンジンが発揮する280psのパワーを持て余すことがない。もちろん、8速ATをマニュアル操作し低いギアでアクセルを踏みすぎればESCの出番が増えてしまう。だが、低回転域から充実したトルクを発揮するだけにDレンジに保ったままで力強さの余裕を実感しながた雪道をアルファロメオらしい速域で駆けぬけることができた。
アメリカンSUVの元祖ともいえるジープ・ラングラーとイタリアンSUVの新星となるアルファロメオ・ステルヴィオ、雪道でもそれぞれの魅力が確かめられFCAジャパン絶好調の理由も明らかとなった。
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