マイルドハイブリッド仕様を新たに設定
2月22日、ボルボ・カーズは一部改良を受けた新型「ボルボXC90」を本国で発表した。新型XC90は、2020年モデルとして5月からスウェーデンのトースランダ工場で生産がはじまる。
新型XC90にはマイルドハイブリッドパワートレイン搭載車が新たに設定される。T5やT6などガソリン車には「T」、D4などディーゼル車には「D」のイニシャルを添えるバッジは、マイルドハイブリッドの場合「B」となり、新たな電気駆動パワートレインの選択肢を提供する。
具体的なスペックは今後の発表を待つことになるが、このマイルドハイブリッドパワートレインは、ブレーキバイワイヤシステムが搭載され、エネルギー回生システムと相互作用し、ブレーキング時に運動エネルギーを回収することで、従来のガソリン車と比べて燃料消費量を最大15%削減するという。
この新しいマイルドハイブリッドパワートレインは、新型XC90のほかに、XC60にも搭載される見通し。XC90にはスペック違いで「B5」と「B6」が設定され、B5はマイルドハイブリッドのガソリンまたはディーゼル、B6はマイルドハイブリッドのガソリン車となる。一方XC60では「B5」や「B6」のほかに、マイルドハイブリッドディーゼルの「B4」も設定。なおXC60のB5では駆動方式がFFとAWDから選べる。
さて、ボルボが「リフレッシュ」と表現する現行型XC90で初めて迎えた今回の改良では、フロントグリルのデザインを一新したほか、新デザインのホイールや、バーチライトメタリックやサンダーグレーといった新色のボディカラーを設定。インテリアではウール素材を用いた新しいシート地が選べるようになった。従来の7人乗りと4人乗り(エクセレンス)仕様に加えて、新たに2-2-2レイアウトの6人乗り仕様が設定された点も新型の特色だ。
従来のプラグインハイブリッド「T8ツインエンジン」も改良され、新しいバッテリーとブレーキバイワイヤを用いた高度なバッテリー充電システムを搭載するとともに、最高出力を420psに向上。その上で航続距離は約15%延長されている。こちらは90シリーズと60シリーズに設定する。
また、同じくプラグインハイブリッドの「T6ツインエンジン」にも改良が施され、T8ツインエンジンと同様の進化を果たしている。こちらはV60と新型S60(日本未導入)に搭載される。
さらに今後は、コンパクトSUVのXC40にもプラグインハイブリッド仕様が設定される予定で、「T5ツインエンジン」、続いて「T4ツインエンジン」が搭載される見通しだ。
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