レースシーンではお互いにしのぎを削り合うメーカー直系のモータースポーツ部門が一堂に介し、アフターマーケットの発展に向けて手を結ぶ。「ワークスチューニンググループ合同試乗会」がそんな志のもとに群馬サイクルスポーツで開催された。
一級品のハンドリングを持つ者たちが勢揃い
トヨタはTRD、ニッサンはニスモ、ホンダは無限、スバルはSTIと、各メーカーのワークス系チューナーが開発したコンプリートカーや、パーツを装着した車両が一堂に介し、試乗できるイベント「ワークスチューニンググループ合同試乗会」が、日本のニュルブルクリンクと称される群馬サイクルスポーツセンターを舞台に開催された。
WRX STI TYPE RA-R STIパフォーマンスパッケージ装着車
WRX STIタイプRA-Rは、フレキシブルタワーバー、フレキシブルドロースティフナー、フレキシブルサポートサブフレームリアの3点からなる「コンプリートキット」を装着。
そんな中で個人的に印象に残ったのが、WRX STIタイプRA-RにSTIパフォーマンスパッケージを装着したコンプリートカーだ。ステアリングを切ったら切った分だけ正確に動き、安定した気持ちの良いハンドリングに仕上がっていた。またブレーキやアクセルの操作に対しても動きがスムーズでクルマを思い通りに走らせることができるのだ。一方で、600psのGT-RニスモNアタックパッケージAキット装着車が異次元の速さだった。コース幅が狭く、路面のギャップがある群サイでは、楽しいというよりスリリング……。全開で走るには、腕を磨いてからのが良さそうだ。
CIVIC HATCHBACK
シビックハッチバックをベースに、エアロパーツ、19インチアルミホイール、無限スポーツエキゾーストシステムを装着。ハンドリング性能のいいシビックハッチバックの長所をいっそう向上させている。また、心地よいエキゾーストサウンドが楽しめるのも魅力。
ちなみに、以前はチューンドカーやチューニングパーツいえば、スポーツ系のモデルが主流であったが、最近はミニバンやSUV系へのモディファイも増加しており、実際のセールスも好調だという。
CROWN
新型クラウンはドアスタビライザーや19インチ鍛造アルミを装着。タイヤはミシュラン・パイロットスポーツ4Sを組み合わせて、走りが存分に楽しめる仕様に。
今回紹介したマシンたちは、どれも本当に一級品のハンドリングを持つ者たちばかりだ。そして走行会「ワークスチューニング・サーキットデイ」に行けば、実際にこれが体験できるはずである。
NOTE ePOWER NISMO ニスモパーツ装着車
ワインディングからサーキットまで走りを楽しめるようなスポーツパーツを装着。
FORESTER PREMIUM STIパフォーマンスパーツ装着車
新型フ ォレスターは、フレキシブルタワーバーやエアロパッケージが見所となっている。
COROLLA SPORT
エアロパーツを装着し、ベース車の持つアクティブなイメージをさらに強調している。