AMG GTがワンツー
ピレリが単独タイヤサプライヤーを務め、35台のマシンが参戦した世界的にプレステージャスな耐久レース鈴鹿10時間(8/25-26開催)は、メルセデスAMG Team GruppeM Racingのラファエル・マルチェッロ/マーロ・エンゲル/トリスタン・ボーティエ組の優勝で幕を閉じました。
メルセデスAMGは、歴史的なワンツーフィニッシュを達成し、2018年インターコンチネンタルGTチャレンジでこれまで行われた3レースで、3番目の優勝チームとなりました。1ラウンドを残し、マニュファクチャラーズポイントでメルセデスAMGはアウディを、ドライバーズポイントでマルチェッロとボーティエはロビン・フラインスをそれぞれリードしています。鈴鹿10時間は、セーフティーカーが1度導入されたのみで、大きな中断なく進行しました。スタートから約1時間後、ポールポジションからスタートしたニック・フォスターがドライブするHubAuto Corsa(Ferrari)がドライブスルーペナルティを受けて後退し、その後トップに立ったメルセデスAMGがレースを支配しました。GruppeMは、レース終盤のピットレーンでの発火以外は、ほぼ完璧に首位を守り、性能と一貫性間の良好な妥協点を見出して順調なペースを示すことができました。メルセデスAMGは、アウディ、ベントレー、ランボルギーニ、ポルシェ、フェラーリなどのトップマニュファクチャラーからの挑戦を退け、勝利を手にしました。フィニッシュまで接戦が繰り広げられ、2位から4位までの差がわずか1.5秒でした。
異常な高温コンディションの下、コックピット内の温度は50℃を超え、各スティントでドライバーの交代が必要になりました。その結果、ダブルスティントを実行したドライバーはごくわずかでした。日本の猛暑がピットクルーからタイヤフィッターを含む全ての関係者に厳しさを与える中、タイヤ温度のマネージも課題のひとつでした。このエクストリームなコンディションの下、P Zeroタイヤは高い信頼性を示していました。
マッテオ・ブラガ(ピレリ・レーシング・アクティビティ・マネージャー)のコメント:「気温、路面温度、湿度が非常に高い鈴鹿のコンディションは、全ての関係者にエクストリームなチャレンジを課していました。最高気温36℃、最高路面温度48℃のコンディションの下で、P Zero DHD2タイヤの信頼性を示すことができました。インターコンチネンタルGTチャレンジの鈴鹿での初開催は、同シリーズにおいて素晴らしい成果を収めたと思います。バサーストやスパがそれぞれユニークであるように、ここ鈴鹿でも独特のチャレンジがハイレベルのレースを生み出しました。スーパーGTのチーム、中でも元Formula 1 ドライバーの小林可夢偉がドライブしたGoodsmileなどは、何の問題もなく容易にタイヤ特性に適応できていたと思います」
なお、次回のインターコンチネンタルGTチャレンジは、10月26〜28日に開催されるカリフォルニア8時間レースです。
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