3代目となるS60はアメリカで生産! 最新ボルボのデザインセンスが凝縮

前席回りのデザインは基本的にV60と共通。

ボルボといえば、インテリアも見どころである。基本デザインはV60と共通で、センタークラスターには縦型の9インチタッチスクリーンを配置。ナビやオーディオ、電話はもちろん、車両のさまざまな状態や安全装備の機能を表示/操作することも可能。いまや必須ともいえるApple Car PlayやAndroidにも対応している。

シンプルでありながら機能性とプレミアム感が漂う。

また、柔らかなアールを描くライン、効果的なアクセントとなるメタル調フィニッシュなど、スカンジナビアンデザインが得意とする手法が随所に用いられている。気になる後席の居住性は、低めの着座位置もあり、身長177cmの男性が収まっても、頭上には拳ひとつぶんの余裕が残った。

ラゲッジスペース容量は未発表だが、同クラスの中でもトップクラスの広さと高さが確保されているようだ。

搭載されるパワートレインは、ガソリンで前輪駆動のT5が2.0リッター直列4気筒ターボ(最高出力250ps/最大トルク350Nm)、2.0リッター直列4気筒ターボ+スーパーチャージャーを積む4輪駆動のT6(316ps/400Nm)に、これに加えて電気モーターで後輪を駆動するT6ツインエンジン(システム総合出力340ps/590Nm)や90シリーズやXC60に搭載しているT8ツインエンジン(同400ps/640Nm)というプラグインハイブリッドをラインナップ。すべてのモデルでトランスミッションは8速ATが組み合わされる。さらに発表と同時に登場したのは、T8ツインエンジンがベースの「ポールスター・エンジニアード」という高性能バージョンだ。こちらはECUチューニングで415ps/670Nmにパワーアップされ、ブレーキは6ポッドのブレンボ製となる。ボルボならではの安全装備やドライバー支援システムも充実している。シティセーフティは最新のセンシング技術により、昼間だけでなく薄暗い環境下でも進行方向の歩行者やサイクリスト、ヘラジカや馬などの大型動物を検知して衝突を回避するという。

内外装をスポーティに仕立てたRデザイン。ボディカラーはS60で初採用のフュージョンレッドメタリックだ。

ボルボらしさを残しつつ新しさを全身で表現している新型S60は、既存のボルボユーザーだけでなく、これまでボルボには興味を示さなかった人からも熱い視線を集めるに違いない。

ボルボは2019年以降に発売するモデルを全て電動化するため新型S60にはディーゼルエンジン車が設定されない。ボディの基本骨格には超高張力鋼板やアルミなどを採用する。

Rデザインには専用本革スポーツシートが装備される。大ぶりだがサポート性に優れ、見た目にも満足感の高い上質なシートだ。

COLUMN
チャールストンはどんなところ?

6月下旬のサウスカロライナ州チャールストン市は気温が35度近くまで上がり、湿気も高い。歴史ある街で南部ならではの魅力とホスピタリティに満ちていた。

LE VOLANT 2018年9月号 Gakken Plus

TAG :

注目の記事

「ル・ボランCARSMEET」 公式SNS
フォローして最新情報をゲット!