2020年から新体制に
ドイツのテクノロジーカンパニー、「コンチネンタルAG」取締役会は7月18日、最大規模の組織再編成を決定。コンチネンタルAGが持ち株会社となって「コンチネンタル・グループ」を形成し、その傘下に「ラバー事業」「オートモーティブ事業」「パワートレイン事業」が置かれる。それぞれの新事業体制は2020年中にスタートし、段階的かつ必要に応じて拡大強化しつつ統合されることとなる。
これまでの「タイヤ部門(将来的に「タイヤテクノロジー部門」)」と「コンチテック部門」は、独立事業組織として継続され、将来的に「コンチネンタル・ラバー事業」グループとして、ゴムおよび樹脂に基づくテクノロジー製品開発に特化する。
現在の「シャシー&セーフティ」と「インテリア部門」は、自動運転・自律走行、電子制御および油圧式ブレーキ、スタビリティ制御、電子制御サスペンションといったシャシー機能を担う「自律運転テクノロジー」と、他車や交通インフラ等とのコネクティビティを扱う「車両ネットワーキングテクノロジー」というふたつの事業部門として「オートモーティブ事業」グループに統合。新設されるオートモーティブ中央研究機能は、この事業再編をサポートするとともに、開発機能とコーポレートレベルでの研究開発機能を統合。今後このグローバル「コンチネンタル・パワーハウス」には12,000~15,000名のソフト/ハードウェアのエンジニアが所属し、先行研究とアプリケーション開発に従事する。
一方、「パワートレイン事業」グループでは、ハイブリッドおよび電気駆動システム、バッテリー、内燃機関事業を引き続き展開。発表済みの48Vバッテリーシステムの合弁会社ビジネスも継承する。全固体バッテリーセルの生産を視野に入れているが、ビジネスモデルを検証し2020年末までに最終判断を行う構えだ。
コンチネンタルのエルマー・デゲンハートCEOは、「今日はコンチネンタルの歴史的な一日となります。私たちの目指すものは、モビリティの未来であり、そこに向けてスピードを上げています。過去に証明した高い実績と市場変化の対応力が今後も優れた競争力を展開することとなるでしょう。今回の組織編成により、より高い組織的な柔軟性と変化への対応速度を上げることとなります。業界トップの価値創造に向けた事業アライアンスによる最適化で、これからも挑戦を続け、今そして将来に向け高い競争力を高めていきます。そのためには、自動車業界においてのリーディングポジションと高い革新的技術力が求められます。この事業アライアンスによって、お客様、社員、投資家および他のステークホルダーの皆さまに向け、新しく約束された未来を示しているのです」とコメントしている。
コンチネンタル・ジャパン公式フェイスブック https://www.facebook.com/continentalJP/
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