コンチネンタルが3つの新世代タイヤを発売した。今回は新フラッグシップのプレミアム・コンタクト 7、静粛性と乗り心地を追求したコンフォート・コンタクト CC7、ロングライフのウルトラ・コンタクト UC7を紹介しよう。
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新フラッグシップタイヤは重量級のEVにも対応
今回はコンチネンタルからグローバルに展開しているコンフォートタイヤの新フラッグシップモデルのプレミアム・コンタクト7(PC7)、アジア太平洋地域戦略モデルとして開発されたコンフォート・コンタクト CC7(CC7)、ウルトラ・コンタクトUC7(UC7)について紹介しよう。
PC7は、操縦性と乗り心地をバランスしたオールマイティなパフォーマンスタイヤで、このモデルからリプレイス(市販)専用モデルとなった。
特徴はエンジン車はもちろん、EVやハイブリッド車にも対応していることだ。ちなみにプレミアム・コンタクト6との比較比では、ロングライフ性は10%向上させているという。
今回の試乗は225/45R18 95YサイズのPC7をアウディA3スポーツバックに装着。走り出してまず感じたのは、キュッと引き締まった乗り味があるのに乗り心地がしなやかなことだ。先代はもう少しカチッとした剛性感(≒硬さ)を前面に出していたが、PC7はややマイルドな印象がある。
PC7をアウディA3スポーツバックに装着。
アウディA3は、もともと引き締まったスポーティな乗り心地のクルマだが、PC7と組み合わせるとドライブモードをダイナミックにしてピッタリ。持ち前のスポーティな操縦性は損なわずに、それでいてゴツゴツした硬さがきれいに取れ上質な乗り味を提供してくれた。PC7の特性にフォーカスすれば、様々なクルマにマッチする懐の深さを持ったパフォーマンス・コンフォートといったキャラクターであると言っていいだろう。
CC7はフィアット500に装着して試乗した。驚いたのは、華奢で騒がしい500がワンランク上質で静かになったこと。同社はCC7をコンフォートタイヤの中でも特に静粛性に特化したサイレント・コンフォートと言っている。
トレッドデザインはヘルムホルツ型消音機の原理を用いた溝を取り入れ、主溝に気柱共鳴音を減衰する突起(ノイズブレーカー3.0)を設けることでノイズの低減を図っている。同時にコンパウンドはエンベロープ特性(ゴムの変形のしやすさ)を柔らかな方向にチューニングすることでゴツゴツした乗り心地や振動を低減。相乗効果で静粛性や快適性も向上した。
試しに石畳の路面を走ってみたが、ゴムコンパウンドが柔軟に受け止めている感触があり、想像以上に振動が少なかった。しんとした静かさではないが快適と感じられる静かさがある。今乗っているクルマをワンランク快適にするリーズナブルなタイヤであると思う。
UC7はミニバンとのマッチングも視野に入れて開発され、静粛性、乗り心地、転がり抵抗、操縦性のセーフティ・コンフォートタイヤだ。
PC7は安全性と環境性能を高い次元で両立しているコンフォートタイヤ。CC7とUC7は、アジア太平洋地域における要求を満たすべく研究開発されたタイヤでもあり、使用する速度域や日本の気候に合ったチューニングが施されたタイヤである。
PremiumContact 7
適度に引き締まった操縦性を作り出す剛性感としなやかな乗り心地を兼ね備えたパフォーマンスタイヤ。車重の重いEVに対応するため転がり抵抗や耐摩耗性が向上している。サイズは17〜19インチの全15サイズを用意。
ComfortContact CC7
第7世代に進化したコンフォート・コンタクトは、同社の中ではベーシックなモデル。比較的安価な位置付けのタイヤだが、消音器機能を持たせたトレッドデザインやコンフォート性を高めるコンパウンドを採用。サイズは13〜17インチの全28サイズ。
UltraContact UC7
UC7はミドルクラスのセダンやミニバンをターゲットに開発。優れた操縦性、ウェット性能を備えたうえで、静粛性、ロングライフ性を高めたセーフティ・コンフォートタイヤ。サイズは16〜18インチの全24 サイズ。