合計33kgの軽量化を実現
マクラーレン・オートモーティブは5月29日、サーキットトラックにおけるパフォーマンスをさらに強化するオプション、「トラックパック」を570Sスパイダーに設定したと発表した。
マクラーレン・オートモーティブのグローバル・セールス&マーケティング担当エグゼクティブ・ディレクター、ジョリオン・ナッシュは次のように紹介する。
「570Sスパイダーは、サーキットでの走行も大いに楽しめる、優れたパフォーマンスを持ったラグジャリースポーツカーという評価をすでに獲得しています。この新しいトラックパックでは、デザイン上の新たな特色とスペック、ならびにサーキットでの使用に適した人気の高い実用的なオプションがひとつのパッケージになっています。570Sスパイダーを購入されるお客様は選択肢がさらに広がるとともに、より多くの機能をよりお得に手にすることができます」
そのエクステリアには、ダークパラディウム・ルーフを採用。また、10本スポークの超軽量鍛造アロイホイールにはハイパフォーマンスタイヤのピレリPゼロ・コルサが装着。これにより標準仕様に比べて重量が合計で15kg削減される。そのほかにもカーボンファイバー製のオプションが用意されており、さらなる重量削減が可能になるという。トラックパックにはさらに、ステルス・エキゾースト仕上げのスポーツ・エキゾーストも含まれており、スポーツシリーズの標準装備システムに比べて一層の軽量化を実現。エキゾーストサウンドもより大きいものになる。なお、車重は標準仕様に比べて合計33kg以上削減されるとのこと。
トラックパックを導入したコックピットは、アルカンターラとナッパレザーを使用した6種類のスポーツ仕様の「By McLaren」デザイナーズインテリアからひとつを選ぶことができる。カーボンファイバー製のレースシートは、これだけでスタンダード仕様のスポーツシートに比べて重量が13kg削減されており、カーボン・ブラックのアルカンターラのステアリングホイールと相まって、サーキット走行にふさわしい雰囲気を高める。また、サーキットでの実際のパフォーマンスは、ファクトリーにて取り付けられたマクラーレン・トラック・テレメトリー(MTT)で確認可能。このMTTにより、ラップタイムや区間ごとのスプリットタイムが把握できるだけでなく、速度とタイム差を視覚的にプロットしながら、ドライブ後の分析やデータ・ロギングも行なえる。
さらにトラックパック仕様には、カーボンファイバー製インテリアのアップグレードも含まれ、ドアのインサートやトンネルサイド、延長したギアシフトパドル、ステアリングホイールのスポーク、ドアと中央下部のコンソールにあるスイッチパック、マクラーレンIRISインフォテインメントの周辺がより軽量な素材を使った仕上げとなる。
このトラックパックは新たにオーダーされた新車に装備可能で、サーキットでの走行も希望するカスタマー向けにドライバーとマシンとの一体感をさらに向上させるが、マクラーレン・スポーツシリーズのコンバーチブルとしての日常での使いやすさは標準仕様から損なわれることはない。
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