マイルドHVや後輪操舵システムを採用
4月11日、アウディはフルモデルチェンジを受けた新型「アウディA6アバント」を発表した。
ボディサイズは全長4.94×全幅1.89×全幅1.47mで、従来型より若干短く、ナローになった一方で、少し低くなり、ダイナミックなスタンスが強調されたプロポーションを描く。反対に室内スペースは広くなり、室内幅だけでなく後席のニースペースもクラストップの広さを実現している。
ラゲッジスペースは後席仕様時で565L、40:20:40の3分割可倒式のリアシートバックのアレンジによって最大1680Lに広がる。いずれの状態でもこの容量は従来型からキープされている。
“アバント”はアウディブランドが提供する魅力的なステーションワゴンの象徴となっており、新型アウディA6アバントにもその特徴が受け継がれている。シャープなライン、伸びやかなサーフェス、縦方向に絞ったリアウィンドーを備えたエクステリアデザインは、アウディ ブランドの新しいデザイン言語を反映。長いボンネットと、緩やかに流れるルーフラインによりエレガントかつスポーティで洗練されたデザインが表現されている。
ワイドで低く構えたシングルフレームグリルは、フロントエンドに圧倒的な存在感をもたらし、伸びやかなシルエットと台形のウィンドーが、サイドビューの特徴となっている。ホイールハウジング上のブリスターは、アウディ独自の4WD「クワトロ」の存在を視覚的に強調したものだ。力強いアーチを描くルーフラインは、低めのDピラーへと着地。ここでは、ルーフエッジスポイラーが車両後方へと延びて、スポーティなスタイルを強調している。真後ろから見ると、左右のリアライト間の装飾パネルが目を引く。ボディカラーは12色が用意されるほか、スポーツ及びデザインエクステリア装備ラインに加えて、Sラインエクステリアパッケージもオプションで選択が可能だ。
パワートレインは48Vシステムを用いたマイルドハイブリッドシステムを標準装備。トランスミッションはエンジンに合わせて7速デュアルクラッチのSトロニック、または8速ATのティプトロニックを組み合わせる。これにより、パワフルで滑らかな加速と効率的なドライビングを高い次元で実現。48Vシステムは制動時に最大12kWのエネルギーを回生でき、リチウムイオンバッテリーに電力を送ることができる。55〜160km/hの速度において、エンジンを停止した状態でのコースティング(惰性走行)が可能で、22km/h以下の速度でスタート/ストップ機能を作動させることができる。
後輪操舵システムの採用も新型の特色だ。60km/hまでの低速時は前輪と逆位相に、60km/h以上の高速時は同位相にステアするこのシステムは最大5度の操舵が可能。これにより最小回転半径を0.5m縮小することができるほか、高速時はホイールベースを延長したかのような安定性を生み出す。
インテリアの仕立ては新型A6セダンど同様にスタイリッシュでシンプル。デジタル化は促進され、フルデジタル表示メーターパネル「アウディバーチャルコックピット」の採用はもちろん、センターパネルには上下に2つのディスプレイを配置。10.1インチの上部はナビゲーションや各種インフォテイメントの操作を、8.6インチの下部は空調や快適機能のコントロールやテキスト入力ができる。
多彩な機能で構成される運転支援システムも見逃せない。新型には、通勤および長距離ドライブを念頭において開発した広範囲なドライバーアシスタンスがあり、それらは“City”及び“Tour”パッケージとして提供される。標準装備されるドライバーアシスタンスシステムには、エマージェンシーブレーキアシストのアウディプレセンスフロントに加えて、工事現場などの幅員の狭められた区間での走行をサポートする“ナローロードアシスト”付きアダプティブクルーズアシストも含まれる。アダプティブクルーズアシストはストップ&ゴーをカバーし、静止状態から最高250km/hの範囲で使用可能。前後車間およびレーンキープを行ない、ドライバーを支援する。
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