新たにモビリティサービス事業部を設立。 ベンチャー企業の買収でライドシェアにも参入
ボッシュがコネクテッド・モビリティサービスに本格的に進出すると表明。同サービスにはカーシェア、ライドシェア、ネットワークによるドライバー向けサービスなどが含まれ、クルマ関連のハードだけではなく、交通システムも含む「移動のためのサービス」全般を指すという。ボッシュが今まで培ってきた自動車向けエレクトロニクス関連事業をベースに、より幅広いモビリティサービス分野へと踏み出す考えだ。
まずは専門の事業部であるコネクテッド・モビリティ・ソリューションズを新設し、600人を超える人材を投入。デジタルモビリティサービスの開発と販売を手がけることになる。かなり広範なサービスゆえに全体像をつかみにくい感もあるが、交通分野では逆走ドライバーへの警告、身近な部分ではスマートフォンをクルマのキーとして使えるサービスなども含まれるという。
さらに新たな移動手段であるライドシェアに関しては、その分野のベンチャー企業であるアメリカのSPLT社を買収。相乗りを含むライドシェアを活用できるアプリの開発などにも関与していく構えだ。どちらかというとハードウェアのメーカーというイメージが強かったボッシュだが、今後はこうしたネットワーク分野でも存在感を示す可能性は高い。サプライヤー大手として培ってきた技術と、グローバル企業の持つ資金力を新たな分野でどう生かしていくのか。今後の展開に期待したい。
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