マイルドハイブリッドを採用
アウディは7月11日、バルセロナで開催されたイベント「アウディサミット」において、フルモデルチェンジを受けた新型「アウディA8」を発表した。
4代目へと進化したフラッグシップサルーンは、新しいデザイン言語や革新的なタッチスクリーン操作コンセプト、体系的な電動化が進められた駆動システムにより、アウディブランドの新たなベンチマークとなっている。また、新型A8は市販モデルとして世界で初めて高度な自動運転システムが設定された。2018年以降、段階的にパーキングパイロットや、ガレージパイロット、トラフィックジャムパイロットといった先進的な自動/自律運転機能を導入していく。
パワートレインは、286psの3.0リッターV6ディーゼルターボと340psの3.0リッターV6ガソリンターボに加え、435psの4.0リッターV8ディーゼルターボと460psの4.0リッターV8ガソリンターボを設定。さらにトップモデルとして6.0リッターW12ユニット仕様も設定が予定されている。すべてのパワートレインが、48ボルトの電源システムとベルト駆動式のオルタネータースターターが備わるマイルドハイブリッド仕様となる点も新型の大きな特徴だ。
さらにプラグインハイブリッドモデルの「A8 L e-tron Quattro」の導入も見込まれている。このモデルは3.0リッターV6ガソリンターボエンジンに強力な電気モーターを組み合わせ、449ps/700Nmのシステム出力/トルクを引き出すほか、電気モーターのみで約50kmの航続距離を実現する。
エクステリアは、スタディモデル「アウディ プロローグ」により予告されたスタイルが見事に昇華。アウディブランドのコアバリューであるスポーティでエレガント、洗練かつ先進的なスタンスを象徴している。
広くて贅沢なラウンジを思わせるインテリアは、エクスクルーシブなクオリティが追求された。10.1インチのタッチスクリーン式ディスプレイが配置されたセンターパネルは、ボタンやスイッチ類を極力省いた、すっきりとした仕立て。新型には、従来型には装備されていたロータリープッシュボタンやタッチパッドも存在しない。
ドイツ・ネッカーズルム工場で生産される新型A8およびA8 L(ロングホイールベース仕様)は、2017年晩秋からドイツ市場で発売される予定。ベース価格はA8が9万600ユーロ(約1180万円)から、A8 Lが9万4100ユーロ(約1226万円)からとなる。
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