世界トップレベルの安全性能も高評価
日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会は、12月9日、東京・国際交流会館にて「第37回 2016-2017 日本カー・オブ・ザ・イヤー最終選考会」を開催し、大賞をはじめとする各賞を決定した。
1位:スバル・インプレッサ スポーツ/G4(420点)
「日本カー・オブ・ザ・イヤー」(大賞)に輝いたのは、スバル・インプレッサ スポーツ/G4。受賞理由は、新開発のスバルグローバルプラットフォームなどにより、高い走行性能を持つとともに、国産車初の歩行者保護エアバッグや運転支援システム「アイサイト」をはじめとする多くの安全装備を標準装備するなど、世界トップレベルの安全性能を備えている点。さらに200万円を切る手頃な価格からラインナップされることも高く評価された。
3位:アウディA4シリーズ(149点)
「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」は、アウディA4シリーズ(セダン/アバント/オールロード クワトロ)が受賞。アウディの中核モデルとしての役割を十二分に果たす全体的な完成度の高さやラインナップの豊富さ、さらに運転支援システムやコネクティビティ、インフォテイメントシステムなどに最新の機能が搭載されている点が評価された。また、クオリティの高い走行フィールを実現していることも好印象だったという。
9位:日産セレナ(11点)
「イノベーション部門賞」は日産セレナが獲得。比較的手頃な価格で量販されるミニバンにおいて、安全につながる運転支援システム「プロパイロット」を搭載したことが、交通事故のない社会を実現するための一步として評価。またデュアルバックドアやハンズフリースライドドアなどの装備についてもイノベーティブであると判断された。
9位:BMW M2クーペ(11点)
「エモーショナル賞」はBMW M2クーペ。コンパクトなFRスポーツモデルとして極めて完成度が高く、ドライビングが楽しいことが大きな魅力。レスポンスがよく、リニアに吹け上がる3.0リッター直6エンジンの回転フィールは滑らかで素晴らしく、ステアフィールも絶妙。BMWの掲げる「駆けぬける歓び」が100%実現していることが高く評価された。
圏外:ダイハツ・ムーヴ キャンバス(-点)
「スモールモビリティ賞」はダイハツ・ムーヴ キャンバス。セミトールボーイでスライドドアを採用するということで、新しい軽自動車ワゴン像を提案。さらに内外装のデザインやカラーリングもユニークで非常に魅力的。走行性能についても満足できるレベル。軽自動車の未来へ向けた可能性を広げたという点でも高い評価を得た。
圏外:ホンダNSX(-点)
「実行委員会特別賞」はホンダNSX。運動性能に優れたハイブリッドスーパースポーツカーとして高い完成度を実現。日本が得意とするハイブリッド技術で未来のスポーツカー像を提案したことは意義深い。年間販売予定が日本カー・オブ・ザ・イヤーのノミネート基準である500台に満たない100台のため、特別賞として記録に留めるべきである、と判断された。
そのほか、10ベストカーにノミネートされたクルマは下記の通り。
2位:トヨタ・プリウス(371点)
4位:ボルボXC90(145点)
5位:メルセデス・ベンツEクラス(114点)
6位:アバルト124スパイダー(107点)
7位:ジャガーFペイス(106点)
8位:ホンダ・フリード/フリード+(41点)