アウディが元ボルボ副社長をヘッドハント! 仁義なき欧州メーカーの人事戦略

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狙いは先進技術のさらなる強化か

 

アウディは、技術開発担当取締役として元ボルボの上級副社長であるピーター・メルテンスを任命したと発表した。

 

1961年生まれのピーター・メルテンスは、独オストヴェストファーレン・リッペ大学にて生産技術を学んだ後、米バージニア工科大学で産業工学とオペレーションズ・リサーチの学位を取得。1985年からは5年に渡り、カイザースラウテルン大学で技術移転部門のリーダーを務めた。

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自動車業界でのキャリアは1990年にメルセデス・ベンツAGでスタート。いくつかの管理職を歴任後、1996年にはダイムラー・クライスラー・サービスAGとドイツテレコムの合弁会社であるテガロン・テレマティクス社のCEOに就任。その後、オペルやGM、ジャガー・ランドローバー、タタ・モーターズ・グループ等でキャリアを重ね、2011年3月にボルボへ移籍。研究開発担当上級副社長として手腕を発揮していた。

 

アウディAGのルパート・シュタッドラー取締役会会長は、次のようにコメントしている。

 

「メルテンスは広範囲に渡る技術的専門知識と、自動車業界における国際的に豊富な経験を有しています。彼はアウディの技術開発部門をさらに飛躍させる理想的な人物です」。

 

ピーター・メルテンスがこれから取り組む具体的な仕事内容は明かされていないが、研究開発部門というキーワードから推測するに、自動運転技術を筆頭とする先進技術の研究開発を指揮する可能性も高い。アウディの目論む先進技術の次なる一手に、期待は高まる。

 

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